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5/25の1本目は、みんなには隠している、少しだけ特別なチカラ。それぞれの“かくしごと”が織りなす、もどかしくも切ない青春の物語
『か「」く「」し「」ご「」と「』

原作は、『君の膵臓をたべたい』の住野よる氏の同名の青春小説、待望の映画化です。

「自分なんて」といつも引け目を感じている高校生・京は、「ヒロインじゃなくてヒーローになりたい」という眩しいくらい明るいクラスの人気者、ミッキーが気になって仕方がありません。ミッキーの親友で、予測不能な言動で周りを翻弄するパラと明るく楽しそうにしている彼女を、いつも遠くから見つめるだけ。京の親友ヅカはミッキーと幼馴染なので、“友達の友達”というポジションに満足していました。
ある日、内気で繊細な性格のエルが学校に来なくなったことをきっかけに、５人の想いが動き出します。
実は京には皆に秘密にしている“少しだけ人の気持ちが見える力”があるのですが、他の４人もそれぞれ秘密を抱えていたのです。
やがて、卒業を前にしても恋心を封印したままの京に対して、ミッキーが思わぬ行動に出ます！

それぞれが秘密にしている能力がとっても可愛いらしく描かれているのですが、その能力があるために、相手の気持ちを深読みしすぎてこじらせてしまう…でも、そんな能力があってもなくても、人にはそういうところがありますよね、あの年頃なら尚更です。

そんな青春真っただ中の５人を演じたのは、京役は奥平大兼さん、ミッキーには出口夏希さん、ヅカはAぇ! Groupの佐野晶哉さん、パラには菊池日菜子さん、エルは早瀬憩さん。
トップ俳優への階段を上り始めた今を時めく５人に、原作者の住野氏は「誰が誰か言わなくても、ひと目でわかります」と喜んだそうですが、本当にピッタリです！みずみずしい演技に心惹かれます。

監督・脚本は、『少女は卒業しない』の中川駿監督。ナチュラルかつリアルな映像と、細部まで緻密に構築されたストーリーが融合した唯一無二の世界観に目が離せません。
自分の想いをうまく言葉にできず、一歩前へと踏み出せない京。それは、昨日の、今日の、明日の、あなたかもしれません。
京の恋の行方と５人の切ない〈かくしごと〉を知ったとき、彼らを愛し応援せずにはいられなくなります。

『か「」く「」し「」ご「」と「』
5月30日（金）全国公開

公式サイト：『か「」く「」し「」ご「」と「』公式サイト｜5.30(Fri) ROADSHOW
監督・脚本：中川駿
原作：住野よる『か」「」く「」し「」ご「」と「』（新潮文庫刊）
主演：奥平大兼　出口夏希
出演：佐野晶哉(Aぇ! group)　菊池日菜子　早瀬憩　
配給：松竹
©2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
©2017住野よる／新潮社