ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2025.05.18

サンデー早起キネマ『マリリン・モンロー 私の愛しかた』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

5/18の2本目は、生誕99年記念。孤独な少女が大スターに!
夢を諦めなかった一人の女性の苦悩、時代と闘う姿を描く珠玉のドキュメンタリー
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』

1962年に36歳の若さでこの世を去ったのちも、時を超えて愛され続けるマリリン・モンロー。
親の愛に恵まれなかった幼少期や性的虐待の傷を乗り越え、働いていた軍需工場でカメラマンの目に留まりモデルとしてキャリアをスタートさせました。そして、女優になる夢に向かって、自分自身を愛して突き進んだマリリン。
国民的ヒーローだった野球選手ジョー・ディマジオやピューリッツァー受賞作家アーサー・ミラーとの結婚、映画会社の重役やスターたちとの親密な関係、ケネディ大統領との密会、整形、流産、早すぎる死…
スキャンダラスな私生活もマスコミからいつも注目されていました。

この作品では、若い頃恋人だったトニー・カーティス、バックダンサーとして撮影に参加したジョージ・チャキリス、『紳士は金髪がお好き』で共演したジェーン・ラッセルなどスターたちが語るマリリンとの思い出、元恋人や幼い頃に預けられていた里親の娘など近親者への貴重なインタビュー、伝記作家や心理学の専門家による分析などを通じて、孤独な少女《ノーマ・ジーン・ベイカー》が世界的な大スター《マリリン・モンロー》になるまでの歩みを辿り、謎多き死の真相にも新たな見解で迫っていきます。

この作品を観て、マリリン・モンローに対して抱いていたイメージが随分と変わりました。
未婚の母のもとに生まれ愛情を受けられなかったことがどれほど尾を引くのか…とにかく愛されたい!愛を得るために、切ないほどに頑張った女性なのです。
そのために、自分をどう見せればいいかセルフプロデュースがしっかりできていました。

例えば、圧倒的な男性優位主義の映画業界でチャンスをつかむべく、重役たちが参加するパーティにセクシーなドレスで遅刻して登場したり、普段はカジュアルなファッションが好きなのに、レッドカーペットでは彼女が“仕事着”と呼んでいたグラマーでゴージャスな白いファーのショールを着用し、ファンが求めるイメージを自ら体現したのです。
また、トレードマークの息を漏らしながら話す方法は、専属の演技コーチの特訓で習得したものでした。

セクシーさと守ってあげたい可愛らしさが同居したマリリンは、ノーマジーンの努力で作り上げた作品…もう少し後に生まれてきたら、もっと別の人生があったのかもしれないと思わずにはいられません。
笑顔で美と性を体現した女神!そのパブリックイメージの陰に秘めた知性と芸術性を劇場で確かめてみて下さい。

『マリリン・モンロー 私の愛しかた』
5月30日(金)より ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『マリリン・モンロー 私の愛しかた』オフィシャルサイト 2025.5.30公開
監督・脚本・編集:イアン・エアーズ 
プロデューサー:エリック・エレナ
出演:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジェリー・ルイス、ジョージ・チャキリス、ジェーン・ラッセル
2022/フランス/英語・フランス語/ワイド/120分/ステレオ/映倫:G  
原題:DREAM GIRL THE MAKING OF MARILYN MONROE
字幕翻訳:星加久実/字幕監修:田村千穂 
配給:彩プロ  
©2023-FRENCH CONNECTION FILMS

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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