ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.05.11

サンデー早起キネマ『金子差入店』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

5/11の2本目は、涙で洗われた心に希望の光が見える感動のヒューマンサスペンス
『金子差入店』

「差入店」とは、刑務所や拘置所に収容された人へ差入る商品を販売している商店のこと。
差し入れには厳しい審査や検閲があるため、そのルールを熟知しています。いろんな事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともあります。
そんな差入店の存在を知り「世の中には知られていないけれど、絶対になくすことが出来ない職業だ」と感じた古川豪監督が、オリジナル脚本を11年かけて完成させ、長編初監督を務めました。

主人公は、差入店を営む金子真司。伯父の星田から引き継いだ住居兼店舗で、妻の美和子と10歳の息子・和真、そして引退した星田も一緒に暮らしています。
ある日、和真の幼馴染の女の子が、見知らぬ男に殺害される凄惨な事件が発生。彼女の死にショックを受ける一家でしたが、犯人の小島の母親が差入をしたいと尋ねてきます。
差入屋として小島と向き合いながらも、話せば話すほど「なぜ、何のために殺したのか」と
日に日に疑問と怒りが募る金子。
そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会います。彼女はなぜか、自分の母親を殺した男との面会を強く求めていました。
2つの事件の謎と向き合ううちに、金子の過去が周囲に露見され、家族の絆を揺るがしていくのです。

差入店の店主・金子には、8年ぶりに主演を務める丸山隆平さん。これまでのイメージとは一線を画する迫真の演技、顔つきまで変わる成長していく姿に目が離せません。
妻の美和子には真木よう子さん、伯父の星田に寺尾聰さん、息子の和真には三浦綺羅さん、金子の母に名取裕子さん、女の子を殺害した小島に北村匠海さん、その母は根岸季衣さん、金子が拘置所で出会う女子高生に川口真奈さん、その母を殺した男に岸谷五朗さんなど、誰もが心にグッとくる演技を見せてくれました。

とても重いテーマに涙した後は、清々しい気持ちになりました。
人生で失敗をしてきた人たちが、自分の人生を変えたいと心から思える人に出会い本当に変わっていく…きっかけと強い気持ちがあれば人は本当に変われるのだと、人間捨てたもんじゃないなと希望が持てました。誰も見たことのない設定で、人間の可笑しさと切なさ、ダークサイドから希望に満ちた光までを追いかける感動のヒューマンサスペンス、是非、劇場のスクリーンでご覧ください。

『金子差入店』 
5月16日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー

公式サイト:映画『金子差入店』公式サイト|5月16日(金)全国ロードショー
丸山隆平
真木よう子/三浦綺羅 川口真奈
北村匠海 村川絵梨 甲本雅裕 根岸季衣
岸谷五朗 名取裕子
寺尾聰
監督・脚本:古川豪
配給:ショウゲート
©2025「金子差入店」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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