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5/4の2本目は、トップモデルから転身、20世紀を代表する女性報道写真家の情熱的で数奇な運命を描く実話
『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』

戦争の最前線を駆け抜け、20世紀を代表する報道写真家として、その名を歴史に刻んだリー・ミラー。
マン・レイ、パブロ・ピカソ、ココ・シャネル、ジャン・コクトー、ダリなど時の天才たちを魅了してきた彼女は、撮られるモデルから撮る写真家へと転身、凄まじい情熱とエネルギーで戦場へ赴きました。
彼女が写し出す写真には、唯一無二の芸術的センスに加え、人間が持つ脆さと残酷さの両方が刻みこまれ、今もなお、人々を惹きつける歴史的記録として真実を伝えています。

物語の始まりは1938年のフランス。芸術家や詩人の友人たちと休暇を過ごしていたリー・ミラーは、芸術家でアートディーラーのローランド・ペンローズと出逢い、瞬く間に恋に落ちます。
しかし、ほどなく第二次世界大戦の脅威が迫り、一夜にして日常生活のすべてが激変。
写真家としての仕事を得たリーは、アメリカ「LIFE」誌のフォトジャーナリストで編集者のデイヴィッド・シャーマンとチームを組むことに。
そして1945年、従軍記者兼写真家として、解放された日のブーヘンヴァルト強制収容所やダッハウ強制収容所を撮影するなど次々とスクープを掴み、ヒトラーが自死した当日、ヒトラーのアパートの浴室でポートレイトを撮り戦争の終わりを伝えます。
しかし、それらの光景はリー自身の心にも深く焼きつき、戦後も長きに渡り彼女を苦しめることになるのです。

主演のリー・ミラー役は、ケイト・ウィンスレット。20世紀の男性社会に飛び込み、使命感を持って写真を撮り続けたリー・ミラーの人生に深く感銘を受け映画化を熱望、製作総指揮も務めました。

全く別の角度から戦争を描いた作品、見るのが辛いシーンも沢山あります。「戦争が終わってよかった」ではなく、終戦から始まる地獄があるのだと思い知らされ、心がズシンと重くなりました。

そんな声を上げる力を持たない人々の声を写真と記事で世間に届け続けたリー・ミラー。
「傷にはいろいろある。見える傷だけじゃない」というセリフが忘れられません。彼女自身も大きな傷を持っていたからこそ、弱者に寄り添った報道ができたのではないでしょうか。
彼女はいかにして従軍記者になったのか。戦争の前線で目撃した真実、人生をかけて遺したものとは一体何だったのでしょうか?

『リー・ミラー 彼⼥の瞳が映す世界』
5 ⽉ 9 ⽇(⾦)TOHO シネマズ⽇⽐⾕シャンテほか ROADSHOW
公式サイト:5/9(金)公開|映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』公式サイト
監督:エレン・クラス
製作:ケイト・ウィンスレット、ケイト・ソロモン
出演:ケイト・ウィンスレット、アンディ・サムバーグ、アレクサンダー・スカルスガルド、マリオン・コティヤール、ジョシュ・オコナー、アンドレア・ライズボロー、ノエミ・メルラン
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
原題:LEE イギリス| 2023 | 116 分 |英語、フランス語 翻訳:松浦美奈
© BROUHAHA LEE LIMITED 2023

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