おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/16は、各国の名優たちの演技に圧倒される3本をご紹介。
1本目は、広瀬すず×木戸大聖×岡田将生 豪華俳優陣の共演!まばゆい時を描く青春映画
『ゆきてかへらぬ』
実在した人物、駆け出しの女優・長谷川泰子、天才詩人の中原中也、日本を代表する文芸評論家の小林秀雄。才能溢れる男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品。後戻りすることのない3人の生き様を追いかけます。
鈴木清順監督の「大正浪漫三部作」や『セーラー服と機関銃』などの名脚本家・田中陽造氏が手掛けたこの脚本は、40年間映画化されることはありませんでした。
その幻の脚本を映画化したのは、『遠雷』『探偵物語』などの根岸吉太郎監督。16年ぶりの長編映画です。
物語の始まりは京都。
まだ芽の出ない女優・長谷川泰子は、学生だった中原中也と出逢います。20歳の泰子と17歳の中也。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめます。価値観は違っても、相手を尊重できる気っ風のよさが共通していました。
やがて泰子と中也は東京に引っ越します。
ある日、小林秀雄がふたりの家にやってきます。中也の詩人としての才能を誰よりも知る男。そして、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていました。
男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、泰子は複雑な気持ちになります。才気あふれるクリエイターたちにどこか置いてけぼりにされたようなさみしさ…。
しかし、泰子と出逢ってしまった小林もまた、彼女の魅力に惹かれていくのです。
そうして、複雑でシンプルな関係が始まります。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること…それはアーティストたちの青春でもあったのです。
長谷川泰子役は、広瀬すずさん。モダンな大柄の着物やワンピースなど、大正時代の装いがよくお似合です。ちょっとアンニュイなのに、透明感や凛とした雰囲気はいかにも広瀬さんです。
中原中也には、今注目の若手俳優、木戸大聖さん。「この脚本が映画化されなかったのは、中也にふさわしい俳優がいなかったことが理由の一つだ」と言われていますが、自由で闊達、つかみどころがなく飄々としていながらも、人を引き付けて離さない魅力的な中也は木戸さんならでは。
そして、小林秀雄は、話題の映画やドラマで話題沸騰中の岡田将生さん。2人とは雰囲気が異なる小林という役をものの見事に体現しました。
色鮮やかでハッとさせられる美しい映像と幻想的な雰囲気が、大正ロマンを感じさせます。
あの時代は日本人にとって郷愁を感じさせる何かがありますよね。
是非、映画館の大きなスクリーンで堪能して頂きたいです。
『ゆきてかへらぬ』
2月21日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式サイト:映画『ゆきてかへらぬ』公式サイト
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生
田中俊介、トータス松本、瀧内公美、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑
配給:キノフィルムズ
©︎2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会
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