おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/17は、その道の巨匠が紡ぐ渾身の3本をご紹介。
3本目は、映画誕生130年、映像の原点への旅が映像の未来への懸け橋となるドキュメンタリー
『リュミエール!リュミエール!』

映画が誕生したのは、1895年12月28日のパリ。
世界で最初の映像クリエイター、ルイとオーギュストのリュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された50秒の映画が、世界で初めて有料で上映されたのです。

それから130年後の今、‟映画の父”リュミエール兄弟の作品が、より深く、より美しく、完璧に蘇りました。
2017年に公開された『リュミエール!』に続きこの続編も、リュミエール兄弟の作品だけをつないだ105分のドキュメンタリー。
そこに映し出されるのは、130年前に息づく人々、当時の世界の町並み…パリ、ニューヨーク、東京や京都も!悠久の時を感じることのできる貴重な映像体験です。
これらの歴史的映像を彩るのは、リュミエール兄弟と同時代に生きたガブリエル・フォーレの楽曲の数々。

監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーションは、前作に続き、リュミエール研究所所長でカンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモー氏。今年の東京国際映画祭にも登場されました。
リュミエール映画は、1895年から1905年まで続く史上初の映画作品で、全部で1,422本存在すると言われています。この豊富な作品の中から、110本を厳選、完璧な修復が施されました。

シネマトグラフの開発のきっかけから始まり、50秒の作品たちが生き生きと紹介されています。
例えば、世界で初めて有料公開された『工場の出口』は、文字通り、工場の門から外に出ていく人々を撮影したものですが、仕事から解放された人々の表情がとてもいいのです。
実は何種類も映像が残っていて、その中から選りすぐりの作品が上映されたことがわかります。

港から出発する船の映像や海で遊ぶ家族の様子、やがて舞台で踊りパントマイムをする人たちなどが登場し、明らかに観客を意識した映像に変わっていきます。
人々の記録から時代を映し、やがては日本など世界を映し出し、映像の意義が広がっていきます。
ほとんどが白黒50秒の作品なのに、なぜこんなにウキウキして面白いのか…作り手の想いは伝わるのですね。

リュミエール兄弟が残した“未来に想いを馳せる奇跡の映像の数々”が、私たちを130年前の世界へ誘う――それは、映像の楽しさ、驚き、興奮のはじまり!
TikTokなど、短い動画が流行っている今、改めてその可能性を感じました。

『リュミエール!リュミエール!』
11月22日(金) シネスイッチ銀座 他全国ロードショー
公式サイト:映画『リュミエール!リュミエール!』公式サイト
監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーション:ティエリー・フレモー(リュミエール研究所所長、カンヌ国際映画祭総代表)『リュミエール!』(17)
音楽:ガブリエル・フォーレ
英題:LUMIERE! THE ADVENTURE CONTINUES/2024年/フランス/フランス語/105分/ビスタ/5.1chデジタル/モノクロ/字幕翻訳:高部義之/字幕監修:古賀太
配給:ギャガ
© Institut Lumière 2024

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