ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2024.11.10

サンデー早起キネマ『ココでのはなし』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/10は、チャーミングな人々が描くヒューマンドラマを3本ご紹介。

1本目は、ゲストハウスに集う人々の交流と愛おしい日々を描いた
『ココでのはなし』

舞台は、2021年東京オリンピック開催直後、都会の喧騒に佇むゲストハウス「ココ」。
コロナ禍の影響で客足が戻り切らない中、住み込みのアルバイト・詩子は、元旅人でオーナーの博文、そして動画配信にハマっている住人の泉さんと共に、慎ましくも満ち足りた生活を送っていました。
ゲストハウス「ココ」にやってくるのは、何かしら悩みを抱えた若者たち。
例えば、バイト先が潰れてしまい目標もなくくすぶっている存。
声優の夢を諦め就職しようとしますが、両親から帰国を促されている中国人のシャオルー。
そして、笑顔でお客さんを迎える詩子にも、わけあって田舎を飛び出してきた過去があったのです…。

物語の語り手・主人公の詩子には、『猫は逃げた』で注目を浴び、今年は主演・メインキャスト作が続き今最も旬を迎えている俳優・山本奈衣瑠さん。
若者たちの心の拠り所となる泉さんには、第一線で活躍し続ける日本映画界の至宝・吉行和子さん。
詩子を優しく見守る博文役に、結城貴史さん。さらに、三河悠冴さん、生越千晴さん、モト冬樹さんなど、世代を超えた才能あふれる演技人が集結しました。

メガホンをとったのは、独学で映像の世界に飛び込んだこささりょうま監督。これが監督デビュー作です。
MVやドラマで培った確かな手腕と、自身のバックパッカーの経験を基に、今を切に生きる若者たちの機微と営みを丁寧に紡ぎ出しました。

ゲストハウスの名前でタイトルにもある「ココ」には、場所を示す「此処」、さらに、誰もがそれぞれの人生を歩んでいるという「個々」の意味が込められています。
コロナ禍で、自身の生きる場所を模索し、進路に思い悩む若者たちの物語は、何か大きな出来事が起きるわけではないけれど、ココで触れ合うことでお互いが影響し合っていくのです。

特に「ゆっくりでいい、少しずつでいい、休みが大切。焦っちゃダメ」という泉さんの言葉がとっても温かくて、ココのような帰れる場所があったらいいなと思いました。
ココの縁側の陽だまりの中で、ゴロゴロしているような心持ちなって猫みたいに“うーん”って伸びをしたくなりました。

『ココでのはなし』
11 ⽉8 ⽇(⾦)シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテほか全国順次公開

公式サイト:cocohana-film.com
⼭本奈⾐瑠
結城貴史 三河悠冴 ⽣越千晴
宮原尚之 中⼭雄⽃ 伊島 空 ⼩松勇司 笹丘明⾥ 三⼾⼤久 / モト冬樹
吉⾏和⼦
監督︓こささりょうま
脚本︓敦賀 零 こささりょうま
主題歌︓kobore「36.5」(⽇本コロムビア)
2023年/⽇本/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/カラー/86分
配給︓イーチタイム
©2023 BPPS Inc.

 

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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