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11/3は、人が生きて行くことについて考えさせられる3本をご紹介。

2本目は、世界最古の歴史と格式を持つパリ・オペラ座のバレエ学校で、人種差別と嫉妬に苦悩しながらエトワールを目指す少女の物語
『ネネ -エトワールに憧れて-』

主人公は、パリ郊外の団地で育った労働者階級の12歳の黒人の女の子ネネ。
何よりもダンスが大好き！道路や公園、駅…つい踊ってしまうのです。生命力を感じさせる彼女のダンスには人を惹きつける“華”がありました。
そんなネネは、バレエをちゃんと習ったこともないのに、動画を見て勉強し、狭き門、パリ・オペラ座バレエ学校の入学試験に合格してしまいます。毎日時間をかけて髪をシニヨンにまとめ、熱心にレッスンに励むネネは次第に才能を花開かせていきます。
しかし、ネネが憧れているパリ・オペラ座の最高位“エトワール”だった校長マリアンヌは、伝統を守ることに固執し、「バレエは白人のもの」とネネを邪険に扱います。
また、ネネのバレエの才能を羨み、妬む同級生たちの嫌がらせも始まります。
このままバレエを続けるか苦悩するネネ…そんな最中、校長マリアンヌの隠された秘密が明らかになるのです。

パリ・オペラ座バレエ学校は、国王ルイ14世が設立した王立舞踊アカデミーにその起源を持ち、300年以上の歴史と格式を誇る世界で最も古いバレエ学校。世界的に有名なパリ・オペラ座バレエ団の団員の95％は、このパリ・オペラ座学校の出身者です。
毎年数百名の応募者の中から20人程度しか入学できないという狭き門で、入学できても卒業するまでに毎年選抜試験が行われ、選ばれた者だけが残っていくという厳格なシステム。パリ・オペラ座バレエ団に入団できるのは毎年数人しかいません。

そんなバレエ学校に入学したネネが、憧れていた校長から人種差別で冷たくあしらわれ、同級生からはいじめられ、エトワールの夢をあきらめようと追い詰められます。
しかし、どこまでも応援してくれるパパとママ、そして、ちゃんと彼女の才能を伸ばそうとしてくれる先生たちと出逢い、彼女は変わっていくのです。
そんな彼女を見て回りも変わっていきます。

大切なのは、夢を持つこと、そして諦めないこと…ネネが忘れていた情熱を思い出させてくれました。
そして、華やかで凛としたバレエのシーンや本当に楽しそうに踊るネネの姿も見どころです。

『ネネ -エトワールに憧れて-』
11/8ロードショー

公式サイト：映画「ネネ -エトワールに憧れて-」公式
Cast
ネネ：オウミ・ブルーニ・ギャレル
マリアンヌ・ヴィラージュ：マイウェン
マルティーヌ（ネネの母）：アイサ・マイガ
フレッド（ネネの父）：スティーヴ・ティアンチュー
ジャン＝クロード・カーン：セドリック・カーン
アレクサンドル・ブシェ：アレクサンドル・スタイガー
ヴィクトール・マックス：リチャード・サメル
ジャンヌ＝マリー・ムルソー：ナタリー・リチャード
レオノール・ポラック：レオノール・ボラック（本人役）
Staff
監督／脚本：ラムジ・ベン・スリマン
撮影：アントニー・ディアス
編集：バジール・ベルキリ
ストリートダンス振付：メディ・ケルクーシュ
クラシックダンスアドバイザー：ジュリアン・メザンディ
2022年製作／97分／G／フランス
原題または英題：Neneh Superstar
配給：イオンエンターテイメント
ⒸPhotos:Mika Cotellon