おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
9/29は、現代・未来・過去と3つの時代を描く3本をご紹介。
2本目は、未来。目まぐるしく変わりゆく世界で、変わらない友情など存在するのでしょうか。ありえるかもしれない未来を舞台に描く青春映画
『HAPPYEND』

舞台は、決して遠くないXX年後の日本。幼馴染で大親友、高校3年生のユウタとコウは、いつもの仲間たちと一緒に、音楽や悪ふざけに興じる日々を過ごしています。
卒業間近のある晩、こっそり忍び込んだ学校で2人はとんでもない“いたずら”を仕掛けます。
翌日その“いたずら”を発見した校長は大激怒し、学校に四六時中生徒を監視するAI システムを導入する騒ぎにまで発展。
この出来事をきっかけに、コウは、それまで蓄積していた自身のアイデンティティと社会に対する違和感について深く考えるようになります。
その一方で、今までと変わらず仲間と楽しいことだけをしていたいユウタ。
ぎくしゃくしはじめる2人の関係は、一体どこに向かっていくのでしょうか?

舞台となるのは、多種多様な人々が当たり前に暮らしている一方で、社会には無関心が蔓延し、権力が振りかざされている将来の日本。
“このまま進めばいつかはそうなるかも”と思えてしまう、まさに今と地続きの、リアリティのある未来です。
そんな世界で、当たり前だった“友達”という存在が揺らいでいくさまを、環境音やテクノなどが織り交った独特なサウンドと、圧倒的にエモーショナルな映像美で見事に表現しています。

監督は、東京とニューヨークを拠点に活躍する空音央氏。長編劇映画デビュー作です。
今年公開されたコンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』のモノクロの光と影が美しい映像がとても好きでしたが、今回も独特の映像美が光ります。

主人公のユウタとコウを演じたのは、オーディションで大抜擢された栗原颯人さんと日高由起刀さん。
モデルとして活躍する2人ですが、初めてとは思えない演技で高校生の心の機微をリアルに表現しました。
また生徒役にはあらゆるルーツを持つ若き才能たちが集結。
そして校長役の佐野史郎さんや中島歩さん、渡辺真起子さんなど実力派俳優陣が脇を固め、物語に深みを与えています。

タイトルについて、監督は、「“HAPPY”と“END”というふたつのワードが融合したときに生まれる、そのどちらでもない新しい感情が、この映画を観終わったときの気持ちを捉えていると思った」といいます。
幸せ万々歳の“HAPPYEND”でもなく、“HAPPY”でも“END”でもない…それでも、このタイトルはピッタリだなぁと思えるしみじみ沁みる作品です。

『HAPPYEND』
10月4日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
公式サイト:映画『HAPPYEND』公式 (bitters.co.jp)
栗原颯人 日高由起刀 林裕太 シナ・ペン ARAZI 祷キララ 中島歩 矢作マサル PUSHIM 渡辺真起子/佐野史郎
監督・脚本:空 音央
撮影:ビル・キルスタイン
配給:ビターズ・エンド
日本・アメリカ/2024/カラー/DCP/113分/5.1ch/1.85:1 【PG12】
© 2024 Music Research Club LLC

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