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9/29は、現代・未来・過去と3つの時代を描く3本をご紹介。
1本目は現代。『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』に続いて、ヨルゴス・ランティモス監督と
エマ・ストーンのタッグで送る愛と支配をめぐる3つの物語
『憐れみの3章』
アカデミー賞4部門受賞、世界を未体験の興奮と感動に導いた『哀れなるものたち』の監督・キャスト・スタッフが再集結。
タイトルにあるように、3つの独立した物語、3章で構成されています。
1章は「上司がすべてを支配し選択肢を奪われ、自分の人生を取り戻そうと格闘する男」、
2章は「海で失踪し生還したものの別人のようになった妻を恐れ、とんでもない注文をする警察官」
3章は「卓越した教祖になると定められた特別な人物を必死で探すカルト教団の女」
どれもが一筋縄ではいかない、“ランティモス・ワールド”にふさわしい奇想天外な設定と展開。
<支配と欲望>、<愛と服従>、<信仰と妄信>の間で揺れ動く人間の本質を、時に残酷に、時にユーモラスに描いています。
さらに画期的なのは、3つの章に同じメインキャストたちが登場し、それぞれの章で別のキャラクターを演じていることです。
この演出で、まったく接点のない3つの物語がいつしかリンクしていくような不思議な感覚に陥り、いつの間にか夢中で物語に没入している自分に気が付くのです。
演じるのは、豪華俳優陣。エマ・ストーンのほか、『哀れなるものたち』にも出演したウィレム・デフォーやマーガレット・クアリー。
3章すべてで主人公と言っていい立ち位置を任されたのが、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェシー・プレモンス、この作品で、第77回カンヌ国際映画祭で男優賞に輝きました。
他に、『ザ・ホエール』のホン・チャウ、『女王陛下のお気に入り』のジョー・アルウィンなどが共演。
監督は、「この物語は人間の条件と行動についてのすべてだ。アイデンディティ、支配、帰属意識、自由への欲求についてである」と話し、さらにエマ・ストーンは、「この物語の面白さは、<観客が自分の中にあるものが映し出されている>ということに気づくことにある」と語っています。
そう、かなり奇想天外なのですが、振り返ると私たち誰の中にでもある人間の本質を描いているのです。だからこそ、癖になる!不穏さとユーモアが同居するヨルゴス・ランティモスの世界を楽しみましょう!
『憐れみの3章』
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
公式サイト:憐れみの3章 | Searchlight Pictures Japan
キャスト:エマ・ストーン, ジェシー・プレモンス, ウィレム・デフォー, マーガレット・クアリー, ホン・チャウ, ジョー・アルウィン, ママドゥ・アティエ, ハンター・シェイファー
監督:ヨルゴス・ランティモス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
【R15+】15歳未満の方は、ご覧になれません。
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