ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2024.08.25

サンデー早起キネマ『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
8/25は、人間の素晴らしさと記憶・記録にまつわる3本ご紹介します。

2本目は、フレデリック・ワイズマン監督が、55年間ミシュラン三つ星に輝き続けるフレンチレストランの全貌に迫るドキュメンタリー
『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』

ドキュメンタリー映画に才能と人生を捧げ続け、2014年にヴェネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞、2016年にはアカデミー賞名誉賞を受賞し、〈現存する最も偉大なドキュメンタリー作家〉の称号を手にしたフレデリック・ワイズマン監督。
1967年に発表した第1作目から、ナレーション・インタビュー・音楽は一切なしという、
当時も今も革新的なスタンスを貫く唯一無二の存在です。
あらゆる業界に踏み込んできた巨匠が、94歳にして初めて料理芸術の世界に挑みました。

カメラを向けたのは、トロワグロ・ファミリーが1930年にフランスの中部で創業、その後、親子三代に渡って55年もの間ミシュラン三つ星に輝き続けるフレンチレストラン〈トロワグロ〉。
周りの自然と解け合いながらそこにモダンな一筆を加えたレストランを主な舞台に、オーナーシェフ3代目のミッシェルと4代目のセザール、さらにスタッフたちの終わりのない食への追求の日々を捉えます。

マルシェで材料を仕入れる所から始まり、開店前の予約客のアレルギーとメニューの確認・広い厨房で、様々な国籍の料理人たちが繊細に丹念に調理し、美しく美味しそうな料理が出来上がっていく過程・ホール担当の洗練されたサーブと心躍る料理のプレゼンテーション・博識と感性に基づいたソムリエのワインへのコメント・テーブルに立ち寄り会話でもお客さまを楽しませるシェフ…朝の準備からランチ、ディナータイムと、レストランの1日が描かれていきます。
その間に、新メニュー開発や、チーズ工房、ワイナリーなどを訪ねる様子が映し出されます。

人生に記憶を刻むほどの料理と接客、トロワグロが長年人々に愛される理由もわかりますし、料理人としての矜持が沁みました。
実はこの作品、240分、4時間もあるのです。でも、映像に引き込まれているうちに、気が付いたらあっという間。フルコースを味わうように、飽きることなく最後まで堪能できました。
いつか行ってみたいけれどきっと行けない三ツ星レストラン、でもこの作品を観ると自分が極上のレストランの一角にいるような気分になれるのです。
至福の時をあなたもご一緒にいかがですか?

『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』
8/23(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

公式サイト:www.shifuku-troisgros.com
監督・製作・編集:フレデリック・ワイズマン『パリ・オペラ座のすべて』『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』
出演:ミッシェル・トロワグロ、セザール・トロワグロ、レオ・トロワグロ、マリー=ピエール・トロワグロ、トロワグロで働くスタッフほか
原題:MENUS-PLAISIRS LES TROISGROS/2023年/240分/ビスタ/モノラル/仏語・英語/アメリカ/日本語字幕:丸山垂穂/配給・宣伝:セテラ・インターナショナル/宣伝協力:テレザ  
セテラ・インターナショナル創立35周年記念作品 
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    • ひろたみゆ紀
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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