おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
7/21は、名優たちの圧巻の演技に酔いしれる作品を3本ご紹介。
2本目は、身体的な痛みと、底辺に生きる者の心の叫びが渾然一体となった韓国映画の真骨頂!心がヒリヒリするクライム・ドラマ
『このろくでもない世界で』

第76回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に選出され、一躍注目の新鋭となった無名の新人、キム・チャンフン監督が、自らも生活が苦しかった下積み時代にオリジナル脚本を執筆しました。

主人公は、家が貧しく酒癖の悪い継父からの暴力で、全身傷だらけの18歳のヨンギュ。
そんな継父の連れ子・妹のハヤンを守るため不良グループと暴力沙汰を起こし、高校を停学になってしまいます。
行き場のない現実に苦しむ彼の夢は、いつか母親と共に、社会格差が少ないというオランダへ移住すること。
しかし、その願いも空しくすべての希望を失ったヨンギュは、地元の犯罪組織のリーダー、チゴンの下で働き始めます。
ヨンギュは裏社会を生きる術を知り尽くしたチゴンに憧れ、チゴンもまた若き日の自分を彷彿させるヨンギュを弟分として受け入れてくれます。
やがて、組織の非情な掟に追いつめられたヨンギュは、どこにも行き場がないこの世のデッドエンドにぶちあたることになるのです。

ヨンギュ役に抜擢されたのは、これが映画初主演作のホン・サビン。
ヨンギュの義理の妹ハヤン役は、K-POP界の歌姫BIBIことキム・ヒョンソ。
2人ともオーディションを勝ち抜いてきた底力が見える素晴らしい演技でした。

そして、チゴンには、ドラマ「ヴィンチェンツォ」や映画『ロ・ギワン』の国際派スター、ソン・ジュンギ。
色白で美しく優雅な身のこなしというイメージが一転!傷だらけの強靭な肉体と武骨さ、人生を諦めてしまったような雰囲気…こんな泥臭いソン・ジュンギは観たことがありません。壮絶な演技に圧倒される新境地です。
脚本に惚れ込み、ノーギャラで出演しましたが、「それより得るものがはるかに多い現場だった」そうです。

憎しみが憎しみを、暴力が暴力を生む非情の世界。
そんな希望なき世界を生き抜くため、大人たちの醜い欲望が渦巻く裏社会へと身を投じた少年。
息が詰まるほど救いのないストーリー展開に、心が、擦り傷を負ったようにヒリヒリと痛みます。
それでも、何か希望があると、いつかたどり着く場所があると信じたい、そう思わされました。
もがけばもがくほど深みにはまる“ろくでもない世界”で巡り合った彼らが行き着く先は?

『このろくでもない世界で』
7 ⽉26 ⽇(⾦)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
公式サイト:happinet-phantom.com/hopeless
監督・脚本:キム・チャンフン(初⻑編監督作品)
出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ(BIBI)
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2023 年/韓国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:화란/英題:HOPELESS/123 分/
字幕翻訳:本⽥恵⼦/R15+
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