ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2024.06.23

サンデー早起キネマ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
6/23は、3つの国の形は違えど愛の物語を3本ご紹介。

1本目は、アメリカ。孤独な魂が寄り添い、思いがけない絆が生まれる…ほろ苦くも温かな人間ドラマ
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

1970年冬、ボストン近郊にある全寮制名門バートン校にクリスマス休暇がやってきます。生徒も教師も家族と過ごすためそれぞれの場所に戻っていきますが、帰る家がない人もいます。
生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている考古学の教師ハナム。
勉強はできても反抗的で複雑な家庭環境の生徒アンガス。
ベトナム戦争でひとり息子を失ったばかりの料理長メアリー。
“置いてけぼり”にされた3人は、雪に閉ざされた学校で反発し合いながらも日々を過ごしますが、クリスマスの夜、アンガスが「ボストンへ行きたい」と言い出します。
2人は、古本市やボーリング場、映画館で、ボストンを楽しみますが、実はアンガスには、ボストンでどうしてもしたいことがあったのです。
ハナムも、偶然ボストンで、二度と会うはずのなかった大学時代の同級生と再会。
そして、お互いに誰にも言っていない秘密が明らかになっていくのです……。

ハナム役は、名優ポール・ジアマッティ。ハナムの背負ってきた人生が見える演技、本当に素晴らしいです!
この作品で、ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門で主演男優賞を見事受賞。
メアリーには、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ。息子を失ったメアリーの孤独を体現しながらもお茶目なユーモアで作品に笑顔をもたらしてくれました。
本年度のアカデミー賞助演女優賞をはじめ、全米の映画賞を総なめにしています。
アンガス役は、新人のドミニク・セッサ。家族との複雑な関係を繊細に演じ、新人とは思えない風情です。

メガホンを取ったのは、『サイドウェイ』と『ファミリー・ツリー』で二度のアカデミー賞・脚色賞に輝く名匠アレクサンダー・ペイン監督。

「映画的な人生よりも、実生活に近い主人公とストーリーが好きだ」という監督が選んだのは、嫌われ者の教師に反抗的な生徒、子供を亡くしたばかりの料理長…一見ちぐはぐな3人ですが、一緒に過ごすことで、いえ、偏見を捨ててちゃんと話すことで人は分かり合えるのだと、とても明るい気持ちになれました。そして、それは年齢に関係なく人の成長につながるのだと確信できました。
泣いて笑って清々しい気分になれる新しいクリスマス映画の誕生です!

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
6月21日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!

公式サイト:https://www.holdovers.jp
監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:デヴィッド・ヘミングソン
出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ
133分/1.66:1/2023/アメリカ 日本語字幕:松浦美奈
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
Seacia Pavao / Ⓒ2024 FOCUS FEATURES LLC.

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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