おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
4/28は、素晴らしい監督に感情を揺さぶられる3本をご紹介。
1本目は、実話にひたすら驚き、理不尽さにやりきれない気持ちになりました。
イタリア史上最大級の波紋を呼んだ衝撃の史実を巨匠マルコ・ベロッキオ監督が映画化
『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』

時は、イタリア統一に向けて世の中が揺れていた1858年。
当時はローマ教皇を君主とする教皇国家に属していたボローニャのユダヤ人街で平穏に暮らしていた男の子が、教皇領の警察に突如連れ去られた「エドガルド・モルターラ誘拐事件」。
悲嘆に暮れながらも息子を取り戻そうと奔走する両親と、権力強化のため決して返還に応じようとしない教会側の争いは、イタリアをはじめ時の皇帝ナポレオンやロスチャイルド家ら、全世界を巻き込んだ論争を紛糾させました。
この実話にスティーヴン・スピルバーグが魅了され映像化しようとしましたが、実現したのはイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオでした。

ある日、モルターラ家に押し入る教皇直属の兵士達。6歳の息子エドガルドを連れ去るのが目的でした。実は、彼は生後間もない頃、父母が知らぬ間にベビーシッターから勝手に洗礼を授けられていたのです。
教皇の命令は絶対であり、洗礼者はカトリック教育を受けなければなりません。「この少年を誘拐するのは神の思し召しである。ましてや親元に返すなどあり得ない。洗礼を受けたこの子は、永遠にカトリック教徒なのだ」…時の教皇ピウス9世の断固たる意志表示でした。
取り乱したエドガルドの両親は、息子を取り戻すためにあらゆる手を尽くします。
世論と国際的なユダヤ人社会に支えられ、モルターラ夫妻の闘いは政治的な局面を迎えることに。
しかし、教会とローマ教皇は、ますます揺らぎつつある権力を強化するために、エドガルドの返還に応じようとはしませんでした…。

教皇権力の尊重から自由の尊重へと変化しつつあった時代に、権威の崩壊を食い止めようとした誘拐事件により、エドガルドが、理解どころか想像さえできない人生を歩んだ、歩まされたという現実が、166年後の私たちに重くのしかかります。

信仰まで覆されたエドガルドの人生への責任は、一体誰がとれたというのでしょうか。いや、誰もとりはしないのです。絶対権力の歪さとそれに翻弄される市井の人々…度合いは違っても今も繰り返される現実は、人間の業なのでしょうか?
そして、被害を被った人間はどうなってしまうのか?人間の心の不思議さを感じずにはいられません。

『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』
4月26日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー
公式サイト:
監督:マルコ・ベロッキオ
脚本:マルコ・ベロッキオ、スザンナ・ニッキャレッリ
出演:パオロ・ピエロボン、ファウスト・ルッソ・アレジ『シチリアーノ 裏切りの美学』、バルバラ・ロンキ『甘き人生』、エネア・サラ、レオナルド・マルテーゼ『蟻の王』
2023/イタリア、フランス、ドイツ/カラー/イタリア語/134分/原題:Rapito/映倫:G
配給:ファインフィルムズ
© IBC MOVIE / KAVAC FILM / AD VITAM PRODUCTION / MATCH FACTORY PRODUCTIONS (2023)

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