おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/4は、爽やかな感動に包まれる、相手を思いやる心が起こす奇跡の物語を3本ご紹介。
1本目は、確かなつながりがもたらす、ささやかだけれどかけがえのない物語
『夜明けのすべて』
瀬尾まいこ氏の同名の小説を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督が映画化。
W主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた
松村北斗さんと上白石萌音さん。
映画では初共演の二人が、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じます。
PMS(月経前症候群)のため、月に一度、イライラが抑えられなくなる藤沢さんは、ある日、同僚・山添くんの“ある小さな行動”がきっかけで怒りを爆発させてしまいます。
しかし、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまた
パニック障害を抱えていて、様々なことを諦め、生き甲斐も気力も失っていたのです。
職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。
いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになっていくのです。
三宅監督は「一組のユニークな男女が、恋愛以外の方法でいかに互いに幸せに生きうるかを描ける可能性があり、新しいチャレンジになると考えた」と話していますが、PMSとパニック障害を抱えた二人の関係がだんだん変わっていくその様子がとてもいいんです。
職場を変えざるを得なかった二人がたどり着いたのは、栗田化学というプラネタリウムの会社。光石研さんが演じる温かく懐が深い社長をはじめ、優しい心が集う素敵な職場なんです。
生きづらい思いを抱えている人たちも、ここでなら、安心して働けるのではと確信できます。
主演の松村さんは「原作本の帯に書かれた「生きるのが少し楽になる」って言葉が大好きで、映画を観終えた時も同じことを感じた。この映画がみんなに好かれるような社会になって欲しい」と。
一方、上白石さんは、PMSについて、「女性にとってはなかなか口に出し辛い話題だが、
話して少しでも楽になるなら性別を問わずもっと普通に口に出していくべき。この作品がその一助になればいいなと思う」と、それぞれ話していますが、この作品を観ると、フッと肩の力が抜けたり、ふわっと心に温かなものが流れ込んできたり、そんな温かな想いに包まれ、自分も誰かに優しさを伝えたくなるのです。
恋人でも友達でもない。でも、出逢えてよかった…人生は大変だけどいいこともあると素直に思わせてくれる温かい作品です。
『夜明けのすべて』
2月9 日(金)ロードショー
公式サイト:映画『夜明けのすべて』公式サイト (asmik-ace.co.jp)
出演:松村北斗 上白石萌音
渋川清彦 芋生悠 藤間爽子 久保田磨希 足立智充
りょう 光石研
原作:瀬尾まいこ『 夜明けのすべて』 (水鈴社/文春文庫 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人三宅唱
音楽:Hi’Spec
配給:バンダイナムコフィルムワークス アスミック・エース
©瀬尾まいこ/2024 「夜明けのすべて」製作委員会
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