おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
1/14は、拗らせ家族を描いたアメリカの作品を2本ご紹介。
2本目は、ちぐはぐなすれ違い親子のヒューマンドラマ
『僕らの世界が交わるまで』
『ソーシャル・ネットワーク』や『ゾンビランド』の個性派俳優ジェシー・アイゼンバーグのオリジナル脚本にして初監督作品です。
主人公は、DV被害者のためのシェルターを運営する母・エヴリンと高校生の息子ジギー。
困難な状況にいる人々を助けることに身を捧げてきた母に対し、息子は社会問題にはまるで関心がありません。ジギーは、自分が感じたことを歌にし、YouTubeのライブ配信に精を出す毎日。世界中の2万人のフォロワーが自慢で、ちょっとした売れっ子ミュージシャン気取りです。
母のエヴリンには息子の言動が軽々しく見えて、まったく理解できません。ジギーにしてみれば、自分を否定するばかりの母親が鬱陶しくてたまりません。
やがて、顔を合わせれば衝突ばかりの彼らの日常に、ちょっとした変化が見えてきます。それは、2人とも“ないものねだりの相手”に惹かれ、空回りの迷走を続けるという“親子そっくり”の姿でした。
世界が交わらない母と息子の思惑は、いったいどこに向かうのでしょうか……!?
母のエヴリン役は、アカデミー賞やエミー賞に輝く名優、ジュリアン・ムーア。
シリアスなのにユーモアがあるという難しい役どころを今回も見事に演じています。
息子のジギー役は、Netflixドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のフィン・ウォルフハード。思春期の屈託や葛藤を瑞々しく熱演。劇中彼が歌うキャッチーな楽曲の多くは、バンド活動をしている彼が作ったそうです。
アイゼンバーグ監督は「私が考察したかったのは、まったく価値観の違う大切な人たちと仲良くやっていくには、どうしたらよいのかということだった。これは常に家族の間で浮上する問題だ」と話しています。
そう!親と子のジェネレーションギャップや、子育てと成長の過程で起こるズレ、理想と現実の食い違い…この作品には、誰にとっても身近なテーマが詰まっています。親子だけではありません。職場や学校、サークル、ご近所…人がいればどこにでもあります。
そして、個性的な「世界」の分断を乗り越えるためのヒントが、きっと見つかるはず。
母と息子、それぞれが失敗を経てたどり着くお互いへの想いに、ほっこり温かい気持ちになります。
社会奉仕に身を捧げる母親と、自分のフォロワーと恋しか頭にないZ世代の息子の世界は、どのように交わっていくのでしょうか?
『僕らの世界が交わるまで』
2024年1月19日(金)全国公開
公式サイト:https://culture-pub.jp/bokuranosekai/
監督・脚本:ジェシー・アイゼンバーグ
製作:エマ・ストーン、デイヴ・マッカリー、アリ・ハーティング
出演:ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハード、アリーシャ・ボー、ジェイ・O・サンダース、ビリー・ブリック、エレオノール・ヘンドリックス 他
北米配給&製作:A24
提供:カルチュア・エンタテインメント
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
2022年/アメリカ/カラー/ビスタ/ドラマ/英語/88分/字幕翻訳:松浦美奈/原題:When You Finish Saving The World/映倫:G
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