おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/24は、ベストセラー小説が原作、クリスマスにピッタリの3本をご紹介。
2本目は、美しく豊かな海に育まれた母と娘の絆の物語
『ブルーバック あの海を見ていた』
世界最大のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフをはじめ、数多くの自然遺産に恵まれ、雄大な風景や独自の生態系が広がるオーストラリアを舞台にした物語。
原作は、オーストラリアで最も偉大な作家と言われるティム・ウィントンのベストセラー小説です。
この小説が大好きだという『渇きと偽り』のロバート・コノリー監督が映画化しました。
主人公は、若き海洋生物学者のアビー。母親ドラが脳卒中で倒れたため、故郷の西オーストラリアに帰ってきます。
美しい海が一望できる実家で、話すことができなくなったドラの世話をしていると、この家で過ごした幼い日々が蘇ってきます。
8歳の誕生日、初めて潜ったロバーズヘッドで巨大な青い魚“ブルーバック”と出逢った時のこと。環境活動家だったドラから、豊かな恵みをもたらす海の素晴らしさを教わったこと。
…そんなかけがえのない日々を振り返り、自らの原点を見つめ直したアビーは、自然保護に人生を捧げた母の意志を受け継ぎ、新たな一歩を踏み出していくのです。
アビー役は、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。母ドラは、ラダ・ミッチェル。他にも国際的に活躍するオーストラリアの実力派が集いました。
アビーは幼少期、少女時代、そして今と3人が演じています。フリーダイビング、海の中で過ごす時間が長いので、大変だったと思いますが、素晴らしいんです。海辺の景色も、海の中も、こんなにも美しいのだと感動します。
特に、アビーが、子犬のように人懐こいブルーバックと戯れながら泳ぐ姿に涙が滲みます。
コノリー監督は、「私は、“人が何かを好きになれば、人はそれを大切にするようになる”というフランスの海洋学者ジャック=イヴ・クストーの考え方に影響を受けている」と話しています。
この作品を観た人が海を好きになってくれたら、もっと海を、地球の環境を大切にしてくれるのではないかということなんでしょうね。
あの海の青さを、魚やサンゴ礁、海の美しい生き物たちを観たら、守りたい気持ちが湧いてきます。大切な想いは母から娘へ…美しい大自然の中で育まれる親子の感動の物語は是非大スクリーンで!
『ブルーバック あの海を見ていた』
12月29日(金)、YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
公式サイト:blueback.espace-sarou.com
監督・脚本:ロバート・コノリー
原作・脚本協力:「ブルーバック」ティム・ウィントン(小竹由美子 訳/さ・え・ら書房刊)
出演:ミア・ワシコウスカ、ラダ・ミッチェル、イルサ・フォグ、アリエル・ドノヒュー、リズ・アレクサンダー、エリック・バナ
2022年/オーストラリア/英語/スコープ/カラー/5.1ch /102分/G
原題:BLUEBACK 日本語字幕:横井和子
配給:エスパース・サロウ
©表記:©2022 ARENAMEDIA PTY LTD, SCREENWEST (AUSTRALIA) LTD AND SCREEN AUSTRALIA
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