ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2023.12.03

サンデー早起キネマ『グリーフケアの時代に~あなたはひとりじゃない~』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/3は、それぞれ違う愛のカタチを描いた3本をご紹介。

2本目は、今を生きる私たちに必要なものはなんなのか教えてくれるドキュメンタリー映画
『グリーフケアの時代に~あなたはひとりじゃない~』

もしあなたが、大切な存在を失ってしまったとしたら?
グリーフとは、悲嘆、深い悲しみのこと。大切なものを失い、悲しみの渦中にいる人が立ち直れるように支援するのが、グリーフケアです。
現代は、情報管理やオンラインなど、効率化が一気に進み、さらには、核家族化やコロナ禍で孤独を感じる人々が多くなっています。辛い思いを誰かに話したくても、相談する相手がいない、相手はいても会って話す機会がない…そんな世の中になってしまいました。
このような状況の中で、グリーフケアはここ20年の間に、世の中に広がってきたそうです。
死別はもちろんですが、いじめやハラスメント、DV、ペットロスなど悲しみは多岐に渡る一方で、人々のつながりは薄れ、グリーフケアの必要性が大きくなっているというのです。

監督は、去年このコーナーでご紹介した『瀬戸内寂聴99年生きて思うこと』のドキュメンタリーディレクター中村裕氏。
監督を「裕さん、裕さん」と呼ぶ寂聴さんの信頼しきった可愛い声を思い出し、この監督の作品なら間違いないと思いながら拝見しました。

作品の中で描かれるのは、小児がんで5歳のお子さんを失くされた訪問看護師さん、学校で起きた児童殺傷事件で7歳のお子さんの命を突然奪われたお母さん、ご自身はガンを患いご主人を自死でなくされた女性、東日本大震災を通してグリーフケア活動に力を入れているご住職など。
それぞれ大きなグリーフを経験され、グリーフケアに出逢い癒され前を向けるようになった方々や、その方々に寄り添い、グリーフケアを実践されている方々の体験が語られます。

途中から涙が止まりませんでした。
深い悲しみが消えることはないけれど、癒されることがある。癒し合える誰かがそばにいる…誰にとってもそんな世の中になればいいと願わずにはいられません。そして、自分にも何かできることがあるだろうかと考えずにいられません。
音無美紀子さんの寄り添うようなナレーションが心に響きます。

『グリーフケアの時代に~あなたはひとりじゃない~』
2023年12月1日(金)
ヒューマントラストシネマ有楽町他 全国順次公開

公式サイト:https://grief-care-movie.com/
構成・監督・構成:中村裕  語り:音無美紀子 音楽:日影健貴
出演:三井祐子、井手敏郎、金田諦應、島薗進、本郷由美子、佐久間庸和 他 
プロデユーサー:益田祐美子、伊豆田知子 撮影:高橋秀典  
共同プロデユーサー:志賀 司 制作:スローハンド 製作協力:日本デジタル配信
配給:平成プロジェクト 宣伝:ワーリンク 宣伝協力:博報堂 本編尺:78分
イラスト:佐藤 香苗

 

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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