ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2023.11.12

サンデー早起キネマ『駒田蒸留所へようこそ』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/12は、体験することの素晴らしさを実感できる3本をご紹介。

1本目は、アニメ制作会社P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」最新作。
崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する若き女社長と、職を転々としたやる気ゼロの新米記者が、家族の絆をつなぐ“幻のウイスキー”復活を目指す感動作
『駒田蒸留所へようこそ』

主人公は、若くして駒田蒸留所の社長を継いだ駒田琉生。クラフトウイスキー「わかば」をヒットさせ、業界では気鋭のブレンダーとして注目されています。
しかし、現在の華々しい活躍の一方で、社長に就任するまでは、波乱の連続でした。父が社長だった頃、駒田蒸留所は、地震で施設が倒壊し、ウイスキーの原酒づくりを断念。後を継ぐハズだった兄は会社を去り、父は経営立て直しに奔走し過労で亡くなってしまいます。
そのため琉生は大学を辞め倒産寸前だった蒸留所を引き継いで再建に乗りだすことになったのです。同時に、原酒を失い製造できなくなった《独楽》の復活を考えていました。駒田蒸留所を代表するウイスキー《独楽》は、琉生にとって、家族の絆の象徴でもあったのです。
そんな中、広報担当の朋子が、プロモーションのため、琉生が蒸留所を訪ね歩く記事を載せるようニュースサイトに提案。一緒に取材するために送り込まれてきたのは、転職を繰り返し、やりたいことも、やる気もない若い記者・高橋光太郎だったのです。
果たして記事はどうなるのか?その先には何が?

今世界で注目されているジャパニーズウイスキーの蒸留所を舞台に作品を作り上げたのは、吉原正行監督。毎年入社してくる若い子たちを教えていると、すぐ手放したり、諦めてしまったりと、監督が常日頃もったいないと感じていることを、作品を通して伝えたかったそうです。
「ウイスキーづくりは、最低でも3年、10年以上寝かせないと商品にすらならないものもある。一番欲しい手応えが何十年も先になる。その辺を今の若者たちがどう感じるか…」と話しています。

確かにそうなんです!最初は、やる気のない記者・高橋にイライラしてしまうのですが、琉生をはじめとした何事にも真剣に取り組む蒸留所の人たちに出会うことでだんだん成長していく姿にホロっときちゃうんです。
高橋が若いから云々ではなく、その人が何を体験してきて、そこから何を学んだのかが大切なんですよね。人は人で磨かれる!まさしくそんな感じです。

この作品には、働くことの意味、成長、モノづくり、伝統の継承、仲間、家族、友情など大切なことが沢山詰まっています。
ウイスキーにはこんな思いが込められ、こんなに手間をかけて大切に作られたものなのだ…
作品を観た後で飲んだウイスキーは格別!身体だけではなく心に沁みました。
そして、心に沁みる声、声優陣も、かなり豪華です!

『駒田蒸留所へようこそ』
11月10日(金)より、全国ロードショー

公式サイト:映画『駒田蒸留所へようこそ』公式サイト (gaga.ne.jp)
<スタッフ>
原作:KOMA復活を願う会
監督:吉原正行
脚本:木澤行人、中本宗応
キャラクター原案:髙田友美
キャラクターデザイン・総作画監督:川面恒介
音楽:加藤達也
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:DMM.com
配給:ギャガ
<キャスト>
駒田琉生:早見沙織
高橋光太郎:小野賢章
河端朋子:内田真礼
安元広志:細谷佳正
ほか
©2023 KOMA復活を願う会/DMM.com

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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