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11/5は、多様性・ダイバーシティの意味を今一度ちゃんと考察したくなる3本をご紹介。

3本目は、韓国興行収入ランキング初登場第1位を記録！圧倒的なスケールで贈る手に汗握るサウンドパニックアクション
『デシベル』

舞台は、大都市・釜山。ある一軒家で爆破事件が発生。そのニュースを目にした元海軍副長のカン・ドヨンに、一本の電話がかかってきます。
「次のターゲットは、サッカースタジアムだ。通報したり、観客を避難させたら爆発する」。
それはテロリストからの脅迫でした。なぜ自分がターゲットになったのか事態を把握する間もなく、ドヨンは、5万人の観衆で埋め尽くされた釜山アシアード競技場に向かいます。
仕掛けられたのは、“騒音反応型爆弾”。周りの騒音が一定のデシベルを超えると、爆発までの時間が半分に減ってしまうという特殊爆弾です。
このサッカースタジアムを手始めに、大型ウォーターパーク、園児たちの遊び場である公園、主婦が集まるカフェ…騒音の制御不能な場所に次々と爆弾が設置されます。
テロを阻止すべく釜山市内を走り回るドヨンは、次第に窮地に追い込まれていきます。爆弾設計者であるテロリストはなぜ事件を起こしたのでしょうか。そして、その正体は？

爆弾テロを防ぐために孤軍奮闘する元海軍副長カン・ドヨンを演じるのは、映画にドラマに大活躍のキム・レウォン。なんと今回は、八面六臂の大活躍！スタントなしで、カーチェイス、水中撮影、ワイヤーアクションまで見事にこなし、新境地を開きました。

高IQの凶悪テロリスト役は、ジャンルを問わない演技力で、抜群の存在感を放つ若手実力派俳優イ・ジョンソク。『V.I.P.修羅の獣たち』の時もそうでしたが、狂気に満ちた役はピカイチです！

また、ドラマで活躍し、“顔の天才”“顔面国宝”とまで言われるイケメン、ボーイズグループASTROのメンバー・チャウヌが、デビュー後、映画初出演を果たし話題に。演技も素晴らしかったです。
そして、ドヨンと行動を共にする特ダネ記者オ・デオに、さすがの演技力のチョン・サンフン。個人的には一押し！人間らしい彼の行動が、物語に温かさを与え、より深みへと導いているのです。

周りの騒音が大きくなると爆発までの時間が半分になってしまうという騒音反応型爆弾を巡る物語。あらゆる音が脅威になるかつてない設定、臨場感溢れる爆破シーン、手に汗握るアクション、息もつかせぬ予想できない展開に、もうドキドキハラハラ！気づかぬうちにギュッと握りしめていた手のひらに爪の跡が残りました。
何も知らず楽しそうにはしゃぐ大勢の人たちを制御することもできず、爆弾テロを防ぐために闘うカン・ドヨン。なぜ、彼がターゲットになってしまったのか？
少しずつ明らかになっていく事実に、ああ、そういうことだったのか…と衝撃が走ります。そして、ラストは涙でスクリーンが見えなくなること必至です。

『デシベル』
11月10日（金）新宿バルト9 ほか全国公開

公式サイト：https://klockworx-asia.com/decibel/
監督：ファン･イノ
出演：キム･レウォン、イ･ジョンソク、チョン･サンフン、パク･ビョンウン、チャウヌ（ASTRO）
2022｜韓国｜110分｜シネスコ｜5.1ch｜原題：데시벨｜英題：Decibel｜字幕翻訳：福留 友子｜配給：クロックワークス｜G
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