おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
10/8は、男性主人公のロマンを感じる作品を3本ご紹介。
1本目は、昭和から令和を駆け抜けたヒーローは我々に今何を語りかけるのか…新日本プロレス創立50周年記念のドキュメンタリー映画
『アントニオ猪木をさがして』
ほぼ1年前の10月1日。国民的スーパースター・アントニオ猪木さんが、79歳でこの世を去りました。
日本を代表するプロレスラーにして、実業家、政治家としてリングの内外で伝説的なエピソードを数々残してきた唯一無二の、希代のエンターテイナーでした。
「元気ですか~?」「馬鹿になれ!」「元気があれば何でもできる」…猪木さんが放った言葉の数々に、勇気をもらった方も多いのではないでしょうか。
彼が発した言葉の数々を切り口に、挑み続けた男アントニオ猪木の真の姿に迫っていくドキュメンタリーを構成するのは3つの要素。
一つは、猪木さんから多大な影響受けたプロレスラーや各界の著名人たちが、それぞれの視点、それぞれの場所で“人間アントニオ猪木”を語ります。
そして、随所に、猪木さんの生命力、凄み、美しさが存分に味わえる映像やスチールが散りばめられています。
さらに、猪木さんから力をもらった名もなき市井の男の半生を、感情豊かにドラマとして描き出しています。このドラマが、なかなか味があってジーンとくるんです。
私が一番印象に残っているのが猪木さんから多大な影響を受けた神田伯山さんの書き下ろしの講談です。1987年に行われた猪木VSマサ斎藤の“巌流島の戦い”の講談を披露されるのですが、その迫力に引き込まれそうです!
主題歌とナレーションは、プロレスファンであり、猪木さんをリスペクトする福山雅治さん。
入場テーマ曲「炎のファイター」を新たにプロデュースし、映画に令和の闘魂を注入しています。
最後は胸が熱くなって涙が流れました。素晴らしいドキュメンタリーでした!
その生き様をさらけ出しながら、昭和と平成、令和を思いっきり生きたアントニオ猪木さん。何らかの形で、ほとんどの方の記憶に残っているのではないでしょうか?
私も一度だけお会いしたことがあるのですが、ものすごく丁寧で優しい方で、「猪木さんの強さは優しさに裏打ちされているんだ」と思ったことを覚えています。
みんなそれぞれ猪木さんが心の中にいて、“猪木さんさがし”は、“あの頃の自分さがし”に通じるのだなぁと思いました。
果たしてアントニオ猪木とは一体どんな人物だったのか?
そして我々にとってアントニオ猪木とはいかなる存在だったのか?
猪木さんが波瀾万丈の人生を通じて伝えたかったメッセージを“さがす”ためのドキュメンタリーを観たら、猪木さんと共にいたあの頃のあなたにきっと逢えるはずです。
『アントニオ猪木をさがして』
全国公開中
公式サイト:映画『アントニオ猪木をさがして』公式サイト (gaga.ne.jp)
アントニオ猪木
アビッド・ハルーン 有田哲平 海野翔太 オカダ・カズチカ 神田伯山
棚橋弘至 原悦生 藤波辰爾 藤原喜明 安田顕
番家天嵩 田口隆祐 大里菜桜 藤本静 山﨑光 新谷ゆづみ 徳井優 後藤洋央紀 菅原大吉
<ナレーション> 福山雅治
主題歌「炎のファイター〜Carry on the fighting spirit〜」(福山雅治)
監督:和田圭介 三原光尋
配給:ギャガ
©2023「アントニオ猪木をさがして」製作委員会
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