ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2023.09.24

サンデー早起キネマ『春画先生』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
9/24は、個性が光る作品を3本ご紹介。

3本目は、試写会へのご招待です。江戸文化の裏の華である春画に魅せられたおかしな人たちが織りなす究極の“推し活”を描く異色の偏愛コメディ
『春画先生』

春画…それは平安時代にはじまり、江戸時代に全盛期を迎えた人間の性的な交わりを描いた画。喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国貞など、著名な浮世絵師のほとんどが春画を手掛けていました。江戸時代には“笑い絵”と呼ばれ、男性だけのものではなく、身分を問わず、老若男女が娯楽として楽しんでいたのです。その根底には、明治の西洋化以前の“日本人の性へのおおらかさ”がありました。
今回、商業映画としては日本映画史上初めて、無修正で春画を描写。15歳以上が鑑賞できるR15+指定です。

“春画先生”と呼ばれる変わり者の研究者・芳賀一郎は、愛する妻に先立たれ、世捨て人のように、ひとり春画の研究に没頭していました。
一方、退屈な日々を過ごしていた春野弓子は、ひょんなことから芳賀に春画の鑑賞の仕方を学ぶことになり、その奥深い魅力に心を奪われ、同時に芳賀に恋心を抱くようになります。
やがて、芳賀が執筆する「春画大全」を早く完成させたい編集者・辻村や、芳賀の亡き妻の姉・一葉の登場で、大きな波乱が巻き起こることに!
それは弓子の性への“覚醒”の始まりでもあったのです。

春画がメインの物語だけあって、なかなかにエロい場面が多いのですが、それでもつい笑ってしまうようなおおらかさがあるんです。
さらに春画先生が教えてくれる、春画の楽しみ方、絵解きが興味深くて本当に面白いですよ。

生真面目なだけに逆に笑いを誘う春画先生・芳賀役は、あらゆるタイプの役をこなす名優・内野聖陽さん。
相手役の弓子は、注目の若手女優・北香那さん。性に目覚めていく姿は、オイオイって思ったり、ちょっと笑えます。
そして弓子の変化を後押ししている色男!編集者・辻村に柄本佑さん。お得意の軽妙さがいい味出してます。
そして、はあ〜、こんな演技まで…と、さすがの一言だったのは一葉役の安達祐実さん。
 

原作・監督・脚本は、塩田明彦氏。「春画の知られざる美しさや艶やかさ、どこまでも陽気な人間賛歌とでもいうべき春画の魅力を少しでも多くの人々に知って頂きたい」と話しています。
まさに“陽気な人間賛歌”という言葉がピッタリな作品。しかめっ面はなし!笑いを含んだおおらかなお色気を大スクリーンでお楽しみ下さい。

『春画先生』 
10月13日(金)全国ロードショー

公式サイト:https://happinet-phantom.com/shunga-movie/#modal
出演:内野聖陽 北香那 柄本佑 白川和子 安達祐実
原作・監督・脚本:塩田明彦
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2023/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/114分 <R15+>
Ⓒ2023「春画先生」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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