ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

  • TOP
  • ブログ一覧
  • サンデー早起キネマ『ロスト・キング 500年越しの運命』
2023.09.17

サンデー早起キネマ『ロスト・キング 500年越しの運命』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
9/17は、諦めない主人公の情熱に励まされる3本をご紹介。

1本目は、名もない主婦が、英国王室の歴史を揺るがす世紀の大発見を成し遂げた驚きの実話を映画化!
『ロスト・キング 500年越しの運命』

その実話とは?覚えている方もいらっしゃるかもしれません。「2012年、500 年以上も行方不明だったリチャード三世の遺骨が、英国レスターのとある駐車場から発掘された」というニュースです。
一体誰が発見したのでしょうか?それが、この物語の主人公です。

夫と別居し、働きながら2人の幼い息子を育てているフィリッパ・ラングレー。
仕事も家庭も上手くいかない中、舞台「リチャード三世」を観た彼女は激しく心を揺さぶられ、至る所でリチャード三世の幻影が見えるようになります。
彼女は、リチャード三世について調べていくうちに、彼が英国史上最も冷酷非情な悪名高き王となってしまったのは、シェイクスピアの戯曲の影響だと知るのです。
そして、自分の前に幻影が現れるのは、お墓もないリチャード三世が「自分の亡骸を探して欲しい」と訴えているのだと考え、彼の死の真相解明にのめりこんでいきます。
家族や同僚から理解されなくても、名だたる専門家や研究家から蔑まれ懐疑的な目で見られても、決して諦めることなく自らの直感と信念に従い突き進むフィリッパ。
彼女の情熱は、どのような形で花開くのでしょうか?

フィリッパを演じたのは、この人しかいません!『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンス。
別居中の夫ジョンは、製作・脚本も務めたスティーヴ・クーガン。
「男性中心の社会で、自信をもって自分の考えを述べ、自分の人生の舵を取る女性の物語だ。何より、も性差に関した政治的話なんだ」と話しています。
監督は、『ヴィクトリア女王 最期の秘密』『クィーン』など、過去にも英国王室にまつわる映画を手掛けてきた名匠スティーヴン・フリアーズ。

途中、悔し涙が流れました。できるかどうかなんて考えず、強い想いに突き動かされるフィリッパを「ファンクラブの会員だろ」と嘲笑する偉い肩書の歴史家たち。
が、遺骨が見つかるや否や一気に手のひら返し!どんな様子かは、是非映画をご覧くださいね。
そして「君が知っていればいい」というリチャード三世の言葉には号泣しました!
そういうことなのですよね。リチャード三世はフィリッパ自身。自分がしたいことを成し遂げたのですから、それは自分に誇れること。そして、リチャード三世が正しく評価されることでもあったのです。
権力を相手に、蔑まされても反対されても、自分の意志を通して、最後には成し遂げる!という素晴らしい普通の女性の物語は、世界中で同じような思いをしている女性の背中をきっと押してくれます!

『ロスト・キング 500年越しの運命』
9月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか
全国ロードショー

公式サイト:映画「ロスト・キング -500年越しの運命-」公式サイト – 9月22日公開予定 (culture-pub.jp)
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
© PATHÉ PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

    • 過去のホームページ
    • 中山秀征の有楽町で逢いまSHOW
    • 週刊 なるほど!ニッポン
    • ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~