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2023.08.06

サンデー早起キネマ『アウシュヴィッツの生還者』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
8/6は、現在、過去、未来の“人間の業に翻弄される人々”を描く3本をご紹介。

2本目は、【過去】…ナチスの収容所からの生還者が明かす衝撃の真実
『アウシュヴィッツの生還者』

ナチスの非道に終止符が打たれて78年。ナチスに関する映画が作られ続けているのに、まだあるんです!知られざる衝撃の実話が!

1949年ナチスの収容所から生還したハリー・ハフトはアメリカに渡り、「ポーランドが誇るアウシュヴィッツの生還者」を謳い文句に、ボクサーとして活躍していました。しかし、彼の真の目的は、ボクサーとしての成功ではなく、8年前ナチスに連行され生き別れになった初恋の人レアを探し出すために、有名になることだったのです。ハリーは次の世界チャンピオンと目される選手と闘えば広く報道されると思い、新聞記者にダークな過去を告白。スキャンダラスな記事が掲載されます。
それは…「ハリーが生き延びた理由は、ナチスの将校たちが暇つぶしに主催した “賭けボクシング”に勝ち続けたからだ」という記事。同胞のユダヤ人と闘い、負けた者はその場で射殺されたという驚愕の事実が明かされました。
ユダヤの人々には“裏切り者!”と呼ばれながらも記事は注目を集め、強豪選手との試合が決まります。しかし、レアは見つからず、リングの上でハリーはレアの死を感じ、引退を決意。
そして、レア探しに協力してくれたミリアムと結婚。それから14年、2人の子供にも恵まれますが、ミリアムにすら打ち明けられない“さらなる秘密”に心を掻き乱されていました。そんな中、レアが生きていると言う知らせが届きます…。

第二次世界大戦中、戦後、その14年後と、3つの時代が描かれます。
主人公のハリー役は『ダ・ビンチ・コード』シリーズの第3作『インフェルノ』の敵役で高く評価されたベン・フォスター。
なんとアウシュヴィッツの過酷な状況を表すため28キロ減量。驚くのはその後14年後のハリーを演じるために5カ月で元に戻したというのです!
戦争で婚約者を亡くしたミリアム役は、『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープス。
心に壁を作るハリーへのもどかしさに胸を痛め、それでも思いやりに溢れる強い女性を見事に演じました。

監督は、『レインマン』のバリー・レヴィンソン。「収容所から戻ってきた人の多くは生涯PTSDの症状に苦しみ続けた。この作品は“生存者が払う代償はどんなものか?”という問題を提示している」と話しています。
自分ではどうしようもなかったのに、生きて帰ったことへの代償を払わなければならないなんて…
堂々と生きていいはずなのに、亡くなった人のことを思い、ずっとトラウマに苦しみ続けるなんて…人が行う戦争が作り出す悲劇は、一体いつまで続くのでしょうか?
愛する人に会いたい…その美しき願いが彼を野獣にした!彼が生き残った本当の理由とは?

『アウシュヴィッツの生還者』
8月11日(金・祝)新宿武蔵野館ほか公開

公式サイト:https://sv-movie.jp
監督:バリー・レヴィンソン( 『 レインマン 』『 グッドモーニング,ベトナム 』)
出演:ベン・フォスター ヴィッキー・クリープス ビリー・マグヌッセン ピーター・サースガード ダル・ズーゾフスキー ジョン・レグイザモ ダニー・デヴィート
2021/カナダ・ハンガリー・アメリカ/英語・ドイツ語・イディッシュ語/129分/カラー/スコープ/5 5.1ch/原題:THE SURVIVOR/字幕翻訳:大西公子/映倫区分:G 
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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