おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
7/30は、現代のアメリカを切り取った作品2本。
1本目は、猫好きはもちろん、癒しが欲しい方に是非ご覧頂きたいドキュメンタリー
『猫と、とうさん』
スクリーンに登場するのは、俳優でインフルエンサーのネイサン、ベイエリアのエンジニア・ジェフ、NYの路上で暮らすデヴィッド、消防士のジョーダン、ハリウッドのスタントマン・ライアン、トラック運転手のデヴィッドなど、9人の男性です。
様々な背景を持つ彼らの共通点は、家で職場で、共に生活する猫たちをこよなく愛していること。
前例のない試練となったコロナ禍の2020年を共に過ごした猫と彼らの絆を、温かな眼差しで爽やかに描いています。
メガホンを取ったのは、これが初の長編ドキュメンタリー、女性監督マイ・ホン。もちろん猫が大好き!
でも、この作品を撮るきっかけとなったのは、“猫が好きではなかった夫”だったそうです。
数年前から猫と一緒に暮らすようになって、夫と猫との絆が深まるに連れ変化があったといいます。
「彼は、より柔らかく、より忍耐強く、何より思いやりのある人間に成長したようです。そのため、同じような変化を遂げた男性を探し、そのストーリーを記録したいと思うようになりました」と話しています。
そして、監督は夫と“トキシック・マスキュリニティ”やSNSの猫の投稿が急増していることについて話し合ったと述べています。
“トキシック・マスキュリニティ”とは、欧米でここ数年注目されている「男は男らしくすべき」というプレッシャーのこと。日本語では“有害な男らしさ”と訳されます。
作品の中で、彼らが口にするのが「猫を飼っている男性は変わっているなどと言われるが、そうではない」というような言葉。
どうやら、「猫を飼うことは、男らしくないことだ」という考え方があるのかもしれません。
猫を飼っている男性に対して、そんなことは思わないですよね。これば欧米と日本の差なのでしょうか。
監督は当初この作品で、猫への愛を通して現代における男らしさや新たな優しさのある男性の姿を描こうとしていました。
しかし、パンデミックとNYの路上で暮らすデヴィッドの変化で物語は意外な方向に進みます。現代の男らしさというテーマに加えて、心の琴線に触れるヒューマンドラマになりました。
この作品の中の男性たちは、猫を飼うようになった理由は様々ですが、猫たちはパートナーであり家族。癒される以上の大きな何かをもらっているんですよね。
私たちも、登場する猫の愛らしさはもちろん、猫を心の支えとして生きる男性たちの姿に、心打たれ癒されます。
きっとお気に入りの猫もみつかりますよ(=^・^=)
『猫と、とうさん』
7月28日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー
公式サイト:https://catdaddiesjp.com/
監督:マイ・ホン
出演:ネイサン・ケーン、ジェフ・ジャドキンス、デヴィッド・ジョバンニ
2022/アメリカ/カラー/英語/89分 映倫:G
配給:ファインフィルムズ
© Gray Hat Productions LLC 2021.
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