ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

  • TOP
  • ブログ一覧
  • サンデー早起キネマ『さらば、わが愛/覇王別姫 4K』
2023.07.23

サンデー早起キネマ『さらば、わが愛/覇王別姫 4K』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
7/23は、心を揺さぶられる3本をご紹介。

3本目は、公開30周年、レスリー・チャン没後20年の特別企画。
世界中を魅了した壮絶な愛の物語が美しい映像で蘇りました
『さらば、わが愛/覇王別姫 4K』

巨匠チェン・カイコー監督が香港の大スターレスリー・チャンを主演に迎え、半世紀にも及ぶ激動の歴史を背景に京劇の古典の名作「覇王別姫」を演じる俳優たちの愛憎を壮大なスケールと映像美で描く一大叙事詩が、記念すべき今年4Kで鮮やかによみがえりました。
この作品は、1993年のカンヌ国際映画祭で中国語映画では史上初の最高賞パルム・ドール賞、また、世界の名だたる賞を受賞するなど快挙を成し遂げ、世界中を魅了しました。

出逢いは、1925年、身売りされたり捨てられたりした子どもたちが集まる京劇の俳優養成所。
兄弟のように互いを支え合い、過酷な環境で厳しい稽古に耐えてきた2人の少年は、やがて、人気の演目「覇王別姫」を演じるスターに成長します。
女形のティエイーは、覇王を演じるシャオロウに密かに思いを寄せていましたが、なんとシャオロウは、娼婦のチューシェンと結婚してしまいます。
やがて彼らは、日中戦争、国共内戦、文化大革命など激動の時代に飲みこまれ、過酷な運命に翻弄されていくのです。

ティエイー役は、亡くなって20年、今も世界中で愛されている大スター レスリー・チャン。
この作品では、幼い頃からいつも一緒、ずっと支え合ってきたシャオロウを慕い裏切られ、時代にも裏切られ、それでも耐え忍ぶ、たおやかでありながら芯の強い一人の役者を演じました。
チューシェンを演じたのは、チャン・イーモウ監督に見いだされたコン・リー。
女を武器にした迫力の演技に潔ささえ感じました。

俳優さんの演技もさることながら、映像の美しさに引き込まれる作品。
その人の心の内を、さらには人生まで見透かすような鏡の使い方が素晴らしく、鮮やかな色、特に、衣装や化粧の紅、金魚、血…真紅、赤色に心を奪われました。
伝統芸能・京劇を巡るその時々の時代の反応に、胸が痛みました。
時代絵巻のような壮大なスケールと映像美で運命に翻弄される人間の愛憎を描く一大叙事詩。観たことがない方はもちろん、過去に鑑賞したことがある方も、是非4Kの美しい映像でご覧ください。

『さらば、わが愛/覇王別姫 4K』
7月28日(金)より角川シネマ有楽町、109シネマズプレミアム新宿、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国公開

公式サイト:さらば、わが愛 覇王別姫 4K|トップ (cinemakadokawa.jp)
監督:チェン・カイコー
出演:レスリー・チャン、コン・リー、チャン・フォンイー、グォ・ヨウ
上映時間:172分
配給:KADOKAWA
©1993 Tomson(Hong Kong)Films Co.,Ltd.

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

    • 過去のホームページ
    • 中山秀征の有楽町で逢いまSHOW
    • 週刊 なるほど!ニッポン
    • ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~