おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
6/18は、思いがけない展開と俳優たちの演技が堪能できる作品を3本ご紹介。
2本目は、70歳現役、名優リーアム・ニーソンの記念すべき出演100作目
『探偵マーロウ』

私立探偵フィリップ・マーロウといえば、作家レイモンド・チャンドラーが1930年代に生み出した
シリーズ小説の主人公。タフでダンディ、ジェントルマン。権力に媚びず、信念を貫く…その生き様で世界中のファンを魅了し続けています。
シリーズの多くが実写化され、ハンフリー・ボガート、ロバート・ミッチャムなど名優が演じました。トレンチコートに帽子をかぶり、タバコをふかすと言うハードボイルドな姿は、探偵フィリップ・マーロウのイメージとしてすっかり定着しましたよね。

そんなキャラクターをずっと演じてみたいと思っていたと語るのは、今年で銀幕デビュー45周年を迎え本作が出演100本目、70歳になるリーアム・ニーソン。
原作は、ブッカー賞受賞作家ジョン・バンヴィルがミステリー小説を書く時のペンネーム、ベンジャミン・ブラック名義で記した「黒い瞳のブロンド」。チャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家から公認されています。

舞台は1939年。アメリカ・ロサンゼルスに事務所を構える探偵フィリップ・マーロウを訪ねてきたのは見るからに裕福そうなブロンドの美女クレア。
「突然姿を消したかつての愛人ニコを探して欲しい」という依頼を引き受けたマーロウは、映画業界で働いていたニコが、すでにひき逃げ事故で殺されていたことを突き止めます。
しかしクレアは「街で彼を見かけた」と主張。また、娘が探偵に何を依頼したかを探るクレアの母・大女優のドロシーやニコを見つければ金を払うと持ちかける闇稼業のボスも現れ、ニコを追う人物は複数人いることが判明。果たしてニコは何者なのか?そして彼は生きているのか?
捜査を進めるにつれ、謎が深まる“ハリウッドの闇”。探偵マーロウがたどりつく真実やいかに?

その時々、リーアム・ニーソンの魅力は作品から滲み出ていますが、この作品は、今のリーアム・ニーソンの魅力が最大限に生かされています。
歳を重ねて、ギラギラしていないマーロウ、ちょっと枯れた感じがとっても素敵なんです。
アクションも70歳にしてはもちろん凄いんですが、昔に比べてちょっと動ききれない感じ、俺も焼きが回ったぜという風情もリアリティがあります。
1930年代のゴージャスなハリウッドの雰囲気も楽しめますよ。
今年は、3月に『ブラックライト』、5月に『MEMORY メモリー』、そして今月『探偵マーロウ』と
リーアム・ニーソンの作品がめじろ押し!まさにリーアム祭りです。
思う存分リーアム・ニーソンの魅力をご堪能下さい。

『探偵マーロウ』
6月16日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
公式サイト:marlowe-movie.com
監督:ニール・ジョーダン 脚本:ウィリアム・モナハン、ニール・ジョーダン
原作:「黒い瞳のブロンド」(ベンジャミン・ブラック/小鷹信光 訳 早川書房刊)
出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジェシカ・ラング、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ダニー・ヒューストン、アラン・カミング
原題:Marlowe/2022年/アイルランド・スペイン・フランス/英語/109分/カラー/字幕翻訳:船越智子
配給:STAR CHANNEL MOVIES
©2022 Parallel Films (Marlowe) Ltd. / Hills Productions A.I.E. / Davis Films

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