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5/28は、物語のラストに流れる涙の意味を考えたい作品3本をご紹介。

２本目は、極限の海洋ノンストップ・サバイバルスリラー
『ブラック・デーモン　絶体絶命』

〈ブラック・デーモン〉とは、メキシコ西部バハ・カリフォルニア沖に住んでいるという伝説の超巨大ザメ。
推定体長は15ｍ以上。召喚されると姿を現すといわれていますが、その正体は全くわかっていません。

石油会社に勤めるポールは、海底油田の視察とバカンスを兼ねて、妻と二人の子供達を連れメキシコにやってきます。
しかし、様子が変！かつては活気があった街は廃れ、悪魔から守ってくれると言われる〈アステカの彫刻〉だけが輝いています。
ポールがボードでたどり着いた海底油田にも人気はなく、見知らぬ男が怯えた顔で海を見つめています。すると突然ズドーン！石油プラットフォーム、掘削櫓に何かがぶつかり、櫓が大きく揺れます。
なんと海面に現れたのは大きく黒々としたヒレ…その怪物はアステカに語り継がれる伝説の超巨大ザメ、ブラック・デーモンだったのです！
ポールの家族も遅れて油田にやってきますが、ボートは壊れてしまい、携帯も無線も使えず通信手段はありません。
さらに海底では、誰かが仕掛けた大型爆弾が見つかります。爆発までのタイムリミットは59分！
爆発か？巨大ザメに食われるか？極限状態の中、果たして彼らは生き残ることができるのでしょうか？

最初から最後までハラハラドキドキが止まりません！途中何度も、ヒェッっと声がでて椅子から飛びあがってしまいました。はっきり言って疲れます。
でも、この作品、ドキドキするだけではないのです。なぜ、ブラック・デーモンが現れたのか？なぜ、ポールの家族が出くわしてしまったのか？すべてに意味があるのです。
そして、全知全能だと思いあがった人間の愚かさも突き付けられているようです。そう、私たちが生きているこの現代文明と古くから伝わる古代文明の対比も際立ちます。最後に流れる温かい涙に、ないがしろにしてはいけないものが沢山あるのだと改めてこの作品が教えてくれました。

古代アステカの雨の神＝トラロックの化身として現れたブラック・デーモンが、大自然を汚した人類に牙をむく！
崩壊寸前の海底油田に取り残された男とその家族。周りを旋回するのは伝説の超巨大ザメ！さらには何者かが仕掛けた時限爆弾！タイムリミットは59分！さあ、あなたならどうしますか？！

『ブラック・デーモン　絶体絶命』
 6月2日（金）より、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー、池袋シネマ・ロサほか公開
公式サイト：https://movies.shochiku.co.jp/blackdemon/

STAFF　監督：エイドリアン・グランバーグ　／　製作：ジョン・シルク
CAST：ジョシュ・ルーカス、フェルナンダ・ウレホラ、フリオ・セサール・セディージョ
2023年/アメリカ/英語・スペイン語/101分/ユニビジウム/カラー/5.1ch/原題:THE BLACK DEMON/映倫G
日本語字幕:星加久実　
配給： 松竹
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