おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
4/23は、日韓のとっておきの3本をご紹介。

１本目は、韓国から届いた衝撃の話題作！チョン・イル主演、ホームレス一家と裕福な夫婦、
2つの家族の出逢いが火種となるパラサイティック・スリラー
『高速道路家族』

高速道路のサービスエリアを転々とし、そこにテントを張りこっそり生活する仲良し4人家族…夫のギウとお腹に子供を宿している妻のジスク、そして2人の子供たち。
優しそうな利用者を見つけては「財布を失くしてしまったので、2万ウォンだけ貸してくれませんか？」と言い寄り、実際にはお金を返すことなく、食い繋いでいます。
ある日、一度お金を無心したことがある女性ヨンソンと別のサービスエリアで遭遇してしまいます。
「これは詐欺じゃないの？」不審に思ったヨンソンは、ギウを警察に通報。
そして、残された妻と子供たちを放っておけず、夫が待つ家に連れて帰り面倒を見ることに。
図らずも、テントで寝る生活とは雲泥の差の何不自由のない生活を送ることになった妻と子供たち。ギウはそんな家族を取り戻し、また元の生活に戻ろうとするのですが…
相反する2つの家族の出逢いが招くとんでもない結末とは？

ギウ役は、ドラマで活躍し日本でもファンが多いトップスター　チョン・イル、映画出演は7年ぶりです。家族を愛し大切にしていますが、物語が進むにつれ行動が予測できない強烈で破壊的なキャラクターに変貌していくギウを見事に演じ切りました。「魂を入れ替えて撮影した」という言葉に納得です。
中古家具屋を営む訳あり社長ヨンソン役は、監督が最初からこの人と想定して本を書いたというラ・ミラン。この方は、どんな役でも真実味があり人間の奥深さを感じる演技をされるんですよね。もちろん今回も！
妻のジスクには、哀愁漂うコミカルな演技が秀逸！私も大好きな女優さん、キム・スルギ。
今回コミカルは封印！一見少女のようですが、愛と現実の間で苦悩する母親役に共感できました。

メガホンを取ったのは、これがデビュー作、映画やドラマの助監督で経験を積んできたイ・サンムン監督。オリジナル脚本も担当。「世の中に対する恐れと心配、それでも感じられる人との温もり、そして互いへの愛と赦しを伝えたかった」といいます。
ギウ一家がなぜ、高速道路のパーキングエリアで生活しなければならなくなったのか？
なぜ、そんな生活を続けているのか？
それがわかると自ずと、家族そして社会の一員として、何をしたらいいのか？考えずにいられなくなります。
衝撃のラストシーン、あなたはハッピーエンドだと思いますか？

『高速道路家族』
 4月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

公式サイト：https://kousokudouro-kazoku.jp
監督・脚本：イ・サンムン
出演：チョン・イル、ラ・ミラン、キム・スルギ、ペク・ヒョンジン
2022年／韓国／韓国語5.1ch／128分／英題：Highway Family／字幕翻訳：具美佳
配給：AMGエンタテインメント
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