ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2023.03.12

サンデー早起キネマ『コンペティション』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
3/5は、3つの国の名優が演じるまったくタイプの違う3本をご紹介。

3本目は、豪華俳優陣が集結!スペインの2人の監督が現代映画界を爽やかに愉快に皮肉った
業界風刺エンターテインメント
『コンペティション』

スタイリッシュな映像とシニカルなユーモアで構築された独自の世界観を誇る映像作家ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン、2人が監督を務め、誰もが憧れる華やかな映画業界で本当に繰り広げられているかもしれない裏側、知られざる映画製作の過程を、臨場感あふれる手法で描き出しました。

すべては製薬業界のトップに君臨する80歳になったばかりの大富豪の思い付きから始まります。自分の名を後世に残したいがために伝説に残る映画を作ろうと思い立ったのです。
選ばれたのは、変わり者ですがあらゆる映画賞を総ナメする天才女性監督ローラ。彼女がキャスティングしたのは、人気と実力を兼ね備えた世界的大スターと老練な一流舞台俳優。
この3人が集結し、大金をはたいて買ったノーベル賞受賞小説「ライバル」の映画化に挑みます。
しかしエゴが強すぎる3人はまったく気が合わず、リハーサルは予想外の展開を迎えることに――。
それでも、なんとか9回のリハーサルをやり遂げ、クランクインを2日後に控えた夜、盛大なパーティが開かれるのですが、その席でとんでもない事件が起きてしまうのです。
果たして映画祭のコンペティションを勝ち抜けるような傑作は完成するのでしょうか⁉

個性的でわがままでぶっ飛んだ女性監督ローラを演じたのは、ペネロペ・クルス。
自惚れたスター俳優は、アントニオ・バンデラス。
老練な舞台俳優は、アルゼンチンの大御所俳優オスカル・マルティネス。
世界中から評価を受ける演技派大物俳優陣が一癖も二癖もある意地の悪い役柄をド直球に演じ、彼らの子供のような全力の小競り合いについアハハと笑ってしまいます。

舞台はほとんどリハーサル会場だけなのに、ウィットにとんだ矢継ぎ早のセリフと予想もできない急展開が続く物語は、何か広く深い世界へ誘ってくれているようです。
映画製作の現場を扱った作品はありますが、役者たちが役に向かうプロセス=リハーサルを追った作品は初めて。とにかく映像が愉快で音楽や音の使い方がユニークです!ラストシーンのその先がものすごく気になります。
天才監督vs世界的大スターvs老練舞台俳優が、新作映画のリハーサル現場で〈激突〉!三つ巴の戦いの行方はいかに?

『コンペティション』
3月17日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開

公式サイト:http://competition-movie.jp/
出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、オスカル・マルティネス
監督:ガストン・ドゥプラット、マリアノ・コーン
配給:ショウゲート
原題:Competencia oficial/2021年/スペイン・アルゼンチン/スペイン語/114分/カラー/スコープ/5.1ch/字幕翻訳:稲田嵯裕里
©2021 Mediaproduccion S.L.U, Prom TV S.A.U.

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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