おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/26は、俳優たちの素晴らしい演技に心打たれるアメリカの2作品をご紹介。

2本目は、こんな作品観たことがありません！奇想天外な世界観に翻弄されるも最後は温かな涙が流れる空前絶後のアクションエンターテインメント
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

主人公は普通の主婦エヴリン。経営するコインランドリーは破産寸前、頑固な父親の介護も大変！
娘のジョイはもともと反抗的な上に、同性の恋人ベッキーの存在を理解しない母親に不満を持っています。夫のウェイモンドは優しいだけで頼りになりません。
そんな中、税金問題で呼ばれた国税庁で役人に絞られていると、夫が豹変！“別の宇宙の夫”だと名乗り、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」とエヴリンに告げます。
まさか！と大混乱するエヴリンでしたが、悪の手先に襲われいつの間にか“もう一つの世界”にジャンプ！
カンフーの達人である“別の宇宙のエヴリン”の力を得て、全宇宙を舞台にした闘いに挑むことに…
予想も常識もはるかに超えた全人類の命運をかけた壮大な闘い…果たしてその巨悪の正体とは？

赤字経営のコインランドリーに頭を抱え、家族の問題に悩む普通のおばさんが、突然新たなヒーロー役を託され、世界を救うというエンターテインメントは、インディペンデント系、新進気鋭の製作・配給スタジオA24史上№１のヒットとなりました。全世界興行収入は1億ドルを突破！アカデミー賞には、最多の10部門11ノミネートを記録しました。

監督は、頭の中が異次元の恐るべき才能、ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートの監督コンビ《ダニエルズ》。
この作品にはいくつも宇宙があり、それぞれにエヴリンやウェイモンドがいて、別の生活を送っています。その別の宇宙にバース・ジャンプして異次元の自分にリンクすると、カンフーの技など、自分が持っていない力が借りられるのです。バース・ジャンプするには、“最強に変な行動”が必要で、バカバカしければバカバカしいほど、より速く確実にジャンプできるというのですから、ハチャメチャで大笑いです。

エヴリン役は、ハリウッドで大活躍、アジアを代表するミシェル・ヨー。
還暦とは思えないカンフーアクション！この作品で輝かしいキャリアに新しい一面が加わりました。
エヴリンの夫ウェイモンドは、なんと『グーニーズ』や『インディ・ジョーンズ／魔宮の伝説』で、
天才子役として一世を風靡したキー・ホイ・クァン！
この作品で30年ぶりにスクリーンに復帰しました。

「あの時ああしていたら人生は変わっていたかもしれない」…誰もが思うことですよね。
そんな思いから始まるこの作品は、家族の愛の物語であり、時空を超えるSFであり、カンフーアクションコメディでもあります。
世代間の断絶、インターネット問題、現代を生きることに不安を抱える私たちに大切なものは何かを
教えてくれます。大笑いの挙句、うっかり感動して涙のおまけつきです^^

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
３月３日（金） TOHO シネマズ 日比谷 他 全国ロードショー

公式サイト：https://gaga.ne.jp/eeaao/
監督/脚本：ダニエルズ『スイス・アーミー・マン』
出演：ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ステファニー・スー、ジェイミー・リー・カーティス
原題：Everything Everywhere All At Once／2022年／アメリカ／ビスタ／5.1chデジタル／140分／字幕翻訳：林完治
配給：ギャガ
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