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12/18は、それぞれの国の愛すべき人物が登場する物語を3本ご紹介。

3本目は、年末年始にピッタリ！愉快痛快ビジネス時代劇
『近江商人、走る！』

今は昔、現在の滋賀県・近江の国をベースに全国を駆ける商人たちがいました。
大坂、伊勢と並び「日本三大商人」と言われた近江商人の精神は、売り手と買い手が満足するのはもちろん、社会に貢献できてこそいい商売であるという「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」でおなじみですよね。

主人公は、幼い頃、ある近江商人と出会ったことで、大津の米問屋・大善屋で丁稚奉公することになった銀次。
それから、5年…商才（商売の才能）を発揮する銀次は、店の仕事はもちろん、ケガで働けなくなった大工職人のために互助組合を作ったり、すぐ目の前に、色気を売りにしたムラムラ茶屋ができて閑古鳥が鳴くお茶屋を救うため、看板娘・お仙ちゃんのアイドル化計画などを手掛け、町の人々を助けています。
そんなある日、極悪奉行の罠によって、大善屋が千両もの借金を背負うことに！
先輩の丁稚・蔵之介の父親も関わるこの悪だくみから店を守るため、銀次は秘策を思いつきます。大津と15里＝6ｋｍも離れた大坂・堂島との“米の価格差”を利用した裁定取引です。
電話もネットもない時代、飛脚でも半日はかかる距離を超え、情報を迅速に入手するため、銀次たちが仕掛けた壮大な作戦とは？果たして大善屋を守ることはできるのでしょうか？

メガホンをとったのは、『老人ファーム』『鬼が笑う』で高く評価された新鋭・三野龍一監督。
銀次役は上村侑さん、その仲間に森永悠希さん、黒木ひかりさん、前野朋哉さんなど実力を備えた若手俳優が集結。
また、筧利夫さん、真飛聖さん、矢柴俊博さん、堀部圭亮さん、渡辺裕之さん、藤岡弘さんなどのベテラン勢や、とろサーモンの村田秀亮さん、アキラ100％・大橋彰さん、たむらけんじさんなどお笑い勢が、ガッシリ脇を固めます。

三方よしの精神で世のため人のために働く大善屋の人たちと、健気に生きる町人たちが生き生きと魅力的。
さらに、無理難題をものともせず、アッと驚く発想で難局を乗り切る銀次には、「次はどうやって切り抜けるんだろう？」とドキドキワクワクさせられました。今の時代に必要かもしれませんよ。
みんなが幸せになるための発想力と和の精神…とにかく、後味がスカッと気持ちのいい作品です！

『近江商人、走る！』
12月30日（金）新宿ピカデリー他、お正月ロードショー

公式サイト： https://oumishounin.com/
出演：上村侑　森永悠希　真飛 聖　黒木ひかり　前野朋哉　田野優花　村田秀亮（とろサーモン）　筧 利夫
監督：三野龍一　脚本：望月 辰　
配給：ラビットハウス
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