ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.12.18

サンデー早起キネマ『離ればなれになっても』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/18は、それぞれの国の愛すべき人物が登場する物語を3本ご紹介。

2本目は、イタリアから届いた40年の歳月が教えてくれた愛の真実を描くヒューマン・ラブストーリー
『離ればなれになっても』

物語の始まりは1982年のローマ。16歳の美しいジェンマは、同級生のパオロと恋に落ちます。
パオロの親友ジュリオとリッカルドと共に、弾けるような青春の時を過ごす4人。しかし楽しい日々はあっという間に終わります。ジェンマの母親が病気で亡くなり、彼女はナポリの伯母の家に引き取られることになったのです。
やがて1989年ベルリンの壁が壊された時、教師、映画界、弁護士と、社会への一歩を踏みだした3人の男たち。その友情に翳りはありませんでした。
そんなある日、母親のカフェの手伝いをしていたパオロは、メイクもファッションもド派手に別人のように変わってしまったジェンマと再会。
それをきっかけに、4人の関係が変わり始めるのです……。

1982年、16歳で出会った4人の2022年までの40年間の物語。40年という時間が、彼らの友情をどのように変化させるのかを追いかけました。
そんなほろ苦く切ない追憶の日々を描いたのは、『幸せのちから』『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』のガブリエレ・ムッチーノ監督。
監督は「“時間”をメインエンジンに選んだことが、今までの作品との大きな違いだ」といいます。「時間は偉大な創造主であり、登場人物を形作り、運命を作り、予期せぬ状況を提示し、選択を迫る。困難な状況に陥った時こそ、私たちは別の扉を開くのではなく、(時間によって)一つの真実の扉を開く機会を得ることができる」と話しています。

そうなんです。自分も彼らと一緒に40年の時を過ごしているかのような気分になれるのです。
この世の春を謳歌していた若かりし頃、恋愛も仕事も上手くいかず悩み続けた日々、そして、親や責任者になるなど立場が変わりだんだん周りが見えてくる頃、自分が若くないことに気づきます。
でも同時に、若さと引き換えに沢山のものがこの手に残されているとしみじみ思うのです。
「人生って悪くないな」って思わせてくれます。イタリア映画の魅力でもありますよね。

『離ればなれになっても』
12月30日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開

公式サイト:映画『離ればなれになっても』 公式サイト (gaga.ne.jp)
監督:ガブリエレ・ムッチーノ『幸せのちから』
音楽:二コラ・ピオヴァーニ『ライフ・イズ・ビューティフル』
出演:ピエルフランチェスコ・ファビーノ、ミカエラ・ラマツォッティ、キム・ロッシ・スチュアート、クラウディオ・サンタマリア
原題:Gli anni più belli /2020/イタリア/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/135分/字幕翻訳:岡本太郎/
配給:ギャガGAGA★
© 2020 Lotus Production s.r.l. – 3 Marys Entertainment

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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