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2022.10.09

サンデー早起キネマ『スペンサー ダイアナの決意』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
10/9は、3つの国のそれぞれ象徴的な物語を3本ご紹介。

3本目は、ダイアナ元妃がチャールズ元皇太子との離婚を決意したといわれる1991年のクリスマスの3日間を描いたフィクション
『スペンサー ダイアナの決意』

ⒸPablo Larrain

今年3月に行われた第94回アカデミー賞で、クリステン・スチュアートが主演女優賞にノミネートされてから、もう早く見たくて仕方がない作品でした。

ⒸFrederic Batier

すでに冷え切っていたダイアナ妃とチャールズ皇太子の夫婦関係。
不倫や離婚の噂が飛び交う中、クリスマスを祝うため、王族たちはエリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスに集まります。
そこでは、食事をし、お酒を飲み、キジ撃ちやキツネ狩りに行く…ダイアナも経験済みの恒例行事ですが、今年は全く違うものになっていくのです。

ⒸClaire Mathon

監督は、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン。
「女王にはならずに自分のアイデンティティを自ら確立しようと決意したプリンセスの物語で、おとぎ話とは真逆のストーリー。ダイアナの、迷いと決断の間で揺れ動く葛藤や、最終的に自分のためだけでなく、子どもたちのためにも自由を確保するという決断をするまでの過程を描きたいと思いました。」といいます。

ⒸPablo Larrain

恐怖心、自信喪失によって、妄想と現実の間を揺れ動くダイアナ妃を演じたのは、ハリウッドのスター クリステン・スチュアート。
「ダイアナ妃の声や所作だけでなく、彼女の長所から欠点までよく特徴を捉え、魂の奥深くまでダイアナになり切った」と脚本のスティーヴン・ナイトが大絶賛しています。
本当に似てるんです、ダイアナ元妃に。女性としての美しさと脆さ、母としての強さがすごく魅力的です。
「これはサバイバルの物語。溺れかけ、もがき苦しむ一人の女性が、ついに岸にたどり着き、やっと呼吸ができるまでを描いています。信じられないほどの喪失感が残るエンディングです。」と彼女が言っていますが、誰もが知っているプリンセスの運命の決断をした3日間を切り取った物語は、刹那的であり、不思議な魅力があります。だから彼女は決断できたんだ!その謎が解けるようです。

ⒸPablo Larrain

クリステン・スチュアート以外にも魅力は沢山。美しい映像もその一つです。デジタルではなくフィルムで撮影されたため、より自然な映像でまるで水彩画のような美しさ。ダイアナの衣装も含め、豊かな自然の中にたたずむサンドリンガム・ハウスの装飾も見どころです。
サンドリンガムで過ごすクリスマスを舞台に、ダイアナ妃が王室を去ることを決意するまでに至るストーリーは、私たちに選択することの難しさと清々しさを教えてくれます。

『スペンサー ダイアナの決意』
10月14日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

公式サイト:https://spencermovie.com
主演:クリステン・スチュワート(『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』) ジャック・ファーシング(「風の勇士 ポルダーク」)、ティモシー・スポール(『英国王のスピーチ』)、サリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)、ショーン・ハリス(『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』)
監督:パブロ・ラライン(『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』 )
2021/イギリス・ドイツ/117分/英語/カラー
配給: STAR CHANNEL MOVIES  
後援:ブリティッシュ・カウンシル 読売新聞社
© 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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