ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.08.28

サンデー早起キネマ『ビースト』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
8/28は、予想もできない展開、まったく違う意味で驚くべき3本をご紹介。

3本目は、サバンナの王者巨大なモンスターライオンに狙われた父と娘たちの死闘
手に汗握るサバイバルアクション
『ビースト』

病気で妻を亡した医師ネイトは、2人の娘を連れて妻との出会いの地・南アフリカにやってきます。妻とは生前に別居し、距離ができてしまった娘たちとの心の溝を埋めるための旅でもありました。
古くからの友人、野生生物学者マーティンが管理する動物保護区に滞在。野生動物たちが点在する美しく広大なサバンナを車で回る途中、大ケガをした現地の人に出会います。
この保護区では、密猟者による惨殺から唯一生き残り、今やすべての人間に対する憎悪に満ちたモンスターライオンが出没していたのです。
ふと背後から襲ってくるビーストと化したライオン!やっとの思いで車に乗り込みますが、勢いあまって崖に落ち脱輪。サバンナのど真ん中で身動きが取れなくなってしまう4人。
やがてサバンナは闇に包まれ、命がけのサバイバルが始まります!
彼らの運命はいかに?

背後に感じる気配、車に体当たりする迫力、飛び掛かってくる恐ろしく大きい顔、そして、目の前を素早く横切るサッカーボールほどの大きさの前足…すべてがリアル。
何度も「ヒャ!」っと声が漏れ、危機から逃れるため身体が勝手に動きます。
自分が実際に広大なサバンナの真ん中でライオンに襲われているような気になるのです。
ドキドキハラハラの連続にグッタリしますが、癖になるかもしれません。

でも、それだけではなく、この作品にはいろいろな思いが込められています。ネイトの夫として父として医師としての後悔の念や娘たちの思い、家族の在り方、そして社会的な問題です。
人間にとっては襲われれば恐ろしく倒さなければならない存在ですが、ライオンは、なにも好き好んでビーストになったわけではないのですよね。
サバンナの食物連鎖の頂点として、生きて行くために必要なだけの狩りをするというのが自然な姿。でも、欲に囚われた人間の密猟によって自分の群れを絶滅させられたオスが復讐のためにモンスター化してしまったのです。

南アフリカの密猟は大きな問題になっています。
ライオンの骨・爪・牙は、アジア諸国でトラのものとして、非常に高値で売られるのだそうです。
100年前は20万頭いたアフリカのライオンは、今や90%減って2万頭以下…。
この作品の臨場感が、遠い異国の私たちに危機的なアフリカの現状を突き付けます。

サバンナに放り出される90分間。スリル体験型サバイバルアクション!あなたは目をそらさず耐えられますか?是非、劇場の大スクリーンでご体感ください!

『ビースト』
9月9日(金)全国公開

公式サイト:Universal Pictures Japan
原題:『BEAST』
監督:バルタザール・コルマウクル 
脚本:ライアン・イングル
出演:イドリス・エルバ、シャールト・コプリー、イヤナ・ハーレイ、リア・ジェフリーほか
配給:東宝東和
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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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