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8/21は、魅力的な強い個性の主人公に圧倒される3本をご紹介。

3本目は、全世界が絶賛した教育プログラムの誕生に情熱を捧げた1人の男と30人の生徒の奇跡の実話。インド版ドラゴン桜！
『スーパー３０　アーナンド先生の教室』

天才的な数学の才能を持つ学生アーナンドは、数学の難問の解決法を突き止め、論文をケンブリッジ大学に送ったところその才能が認められて、イギリス留学のチャンスを手にします。
しかし、家は貧しく渡航費用が工面できません。当てにしていた援助もすげなく断られ、その上、「王になるのは王の子供じゃない、王になるのは能力のある者だ」と言っていつも励ましてくれていた父親まで心臓発作で亡くなってしまいます。
留学を諦め、失意の中お菓子を作り街で売り歩くアーナンドは、ある日、インド最高峰のインド工科大学進学のための予備校を経営するラッランに見出されます。たちまち人気講師になり、豊かな暮らしを手に入れますが、いつの間にか昔の心を忘れてしまうアーナンド。

そんな中、路上で勉強する貧しい若者と出逢いが、彼の心に火をつけます。突如予備校をやめ、才能はあるのに貧困で学ぶことができない子どもたち30人を選抜。私財を投げうって彼らが住むための寮を作り、食事を与え、インド工科大学進学のために数学と物理を教える塾“スーパー30”を開設したのです。しかし常に資金繰りに苦しみ、教育をビジネスとしか考えないラッランからは執拗に妨害されます。
さらに恋人からも愛想をつかされ…それでも彼は型破りな教育で生徒たちに自信を持たせていくのです。
果たして、ラッランの妨害を乗り越え、生徒たちはインド工科大学に合格することができるのでしょうか？

アーナンドを演じたのは、ボリウッドを代表するイケメン大スター　リティク・ローシャン。
今までの作品で見せてきたセクシーなスターオーラを消し、実在の人物アーナンドをリアルに演じました。
資金繰りとラッランの執拗な妨害に苦しみながらも、生徒たちを鼓舞するアーナンドは信念の人。「王になるのは王の子供じゃない、王になるのは能力のある者だ」幼い頃から言われ続けた父の言葉が、アーナンドをアーナンドたらしめ、生徒に自信を持たせ一緒に夢を叶える礎となっているのです。

貧困に夢を奪われながらも世界を変えようと奮闘する一人の男の情熱と、劣悪な環境でも諦めない30人の生徒たちの学べることへの喜びをまっすぐ描いた作品は、教育の本質と大切さを教えてくれます。「学ぶって楽しいことなんだ」と。
そして、浮き彫りにされた格差社会は、今の日本にも通じます。でも不平不満を言うばかりではなく、力強く実行に移していくアーナンドと生徒たちの姿は、感動と共に私たちのやる気スイッチを押してくれます。「やればできる！」
もちろんボリウッド映画の神髄、歌とダンスもありますので、こちらもご堪能下さいね。

『スーパー３０　アーナンド先生の教室』
9月23日（金）新宿ピカデリー他全国順次ロードショー

公式サイト：https://spaceboxjapan.jp/super30/
出演：リティク・ローシャン 『WAR ウォー！！』　
ムルナール・タークル　アーディティヤ・シュリーワースタウ　
パンカジ・トリパーティ
監督：ヴィカース・バハル　　配給：SPACEBOX　宣伝：シネブリッジ　
原題：SUPER30/2019年/インド/ヒンディー語/シネスコ/154分　
©Phantom Films, N&G Ent, Reliance Ent, HRX Films.