ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.08.14

サンデー早起キネマ『ハウ』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
「動物と子供には勝てない」とよく言いますが、8/14はそんな愛おしくてほっこりするヒューマンドラマを2本ご紹介。

1本目は、田中圭さん主演、ワンと鳴けない心優しい犬と心に傷を負った青年の絆の物語
『ハウ』

主人公は、あっさり婚約者にフラれ、落ち込んでいる市役所職員の赤西民夫。
ある日上司の勧めで、飼い主に捨てられた保護犬、人懐っこくて真っ白な大型犬を飼うことになってしまいます。
「ワン!」と鳴くことができず「ハウ!」とかすれた声しか出ない犬に、民夫は“ハウ”と名付けます。何をするにも一緒の1人と1匹の絆は日に日に深まり、いつしかかけがえのない存在になっていました。いつまでも続くと思っていた楽しく幸せな日々…でも、突然、ハウはいなくなってしまったのです。
あらゆる手段で探しても見つからないハウ。民夫は周りの人の助けられながら少しずつ現実を受け止め、悲しみを抱いて生きて行くことを学んでいきます。

でも、ハウは生きていました!偶然が重なり住まいの横浜から遠く離れた青森まで運ばれてしまったのです。
ハウは、「大好きな民夫にもう一度会いたい!」という一心で、青森から横浜を目指します。その旅の途中、傷つき、悩みや孤独、悲しみを抱えた人たちと出会い、その心を癒していくハウ。
果たして798キロの道のりを乗り越え、ハウと民夫は再会することができるのでしょうか?
そして、映画史上もっとも切なく、優しい結末が……。

この結末…無条件、泣けます!大泣きです!なんて素敵なんでしょう。思い出しただけでも泣けます。
そして、ハウが可愛すぎて泣けます。真っ白い毛がふわっふわのゴールデンドゥール。大きなぬいぐるみのようですが、仕草も可愛い!この作品のために子犬から育てられたのだそうです。喜怒哀楽を表現してちゃんと演技してるんですよ。くぅ~、可愛い!泣けます。

さらに、民夫とハウの絆にも泣けます。民夫役の田中圭さんは、当て書きかっていうほど、ピッタリ。民夫とハウがじゃれ合い寄り添う姿は、ずっと見ていたいほどです。それが離れ離れに…泣けます。
加えて、ハウが旅の途中で出逢う傷ついた人たちの孤独や悲しみにも泣けます。今の日本の社会問題のしわ寄せがきている人たちなんですよね。
それでも、ハウによって癒され前を見て歩けるようになるその姿に、これまた泣けます。

でも…泣けますが、それ以上に心から笑えるし、心がほっこり温かくなる作品です。
支えているのは、田中圭さんの他に、池田エライザさん、野間口徹さん、渡辺真紀子さん、モトーラ世里奈さん、宮本信子さん、石橋蓮司さんなど、確かな演技力を持つ世代を超えた豪華な顔ぶれ。
そして、心温まる素敵な物語をまとめているのが石田ゆり子さんの優しいナレーション。
ずっと浸っていたい絵本のような犬童一心監督の優しい世界観がスクリーンの中に広がっています。行く先々で人々に癒しと希望を与えるワンちゃんと気弱な青年の物語は、この夏あなたをモフモフしてくれます。

『ハウ』
8月19日(金)全国ロードショー

公式サイト:haw-movie.com 
原作:『ハウ』斉藤ひろし(朝日文庫)
出演:田中圭、池田エライザ、野間口徹、渡辺真起子、モトーラ世理奈、深川麻衣、長澤樹、田中要次、利重剛、伊勢志摩、市川実和子、田畑智子、石橋蓮司、宮本信子
監督:犬童一心
脚本:斉藤ひろし 犬童一心
音楽:上野耕路
 配給:東映
Ⓒ2022「ハウ」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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