ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2022.08.03

サンデー早起キネマ・番外編『プアン/友だちと呼ばせて』

毎週おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
今回は番外編。オンエアとは別に、是非ご覧頂きたい作品を取り上げます。

タイから届いたロードムービー、愛と友情の感動作
『プアン/友だちと呼ばせて』

アジアの各国でタイ映画史上歴代興行収入第1を獲得した2017年の作品『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のバズ・プーンピリア監督の最新作。
その才能に惚れ込んだアジアの巨匠ウォン・カーウァイ監督がオファー、製作総指揮を買って出ました。

プアンはタイ語で〈友だち〉…この物語の主人公は、ニューヨークでバーを経営するボスとタイで暮らすウード。
ボスの元に、白血病で余命宣告を受けたウードから数年ぶりに電話がかかってきます。最後の頼みを聞いてほしいと…。
バンコクに駆け付けたボスが頼まれたのは、元カノたちに謝罪と感謝の気持ちを伝える旅の運転手。
カーステレオから流れるカセットテープの音楽と共にタイ各地を巡って、1人ずつ心の中で別れを告げていくウード。
かつて輝いていた恋への心残りに決着をつけ、旅のクライマックスを迎えたその時、ウードがボスの過去も未来も書き換えてしまう“ある秘密”を打ち明けます。それは、心を揺さぶる驚くべき“もう一つの物語”だったのです。

2人の過去と現在が行ったり来たり、旅の中でなぜ今こうなっているのかが少しずつ明らかになっていきます。でも、クライマックスに「ええええーーーー????!!!!そんなことがあったんかいっ!」と急展開。最後の最後までどうなるかわからない青春の物語にキュンキュン!
また音楽がいいんですよ~。しかもカセットテープ。車もヴィンテージのBMW。さらにノスタルジックな雰囲気を盛り上げてくれます。
その時々の気持ちを表す映画オリジナルのカクテルも心に沁みます。

若い頃の恋愛と友情…最初はちょっとした出来事だったのに、どんどん傷が広がってしまう、そんな経験が誰にでもあるんじゃないでしょうか?若さゆえのトキメキ、若さゆえの情熱、若さゆえの苛立ち、若さゆえの嫉妬…。
年齢を重ねた今だったら、きっとそんな失敗はしないのに。でも失敗したからこそ、今があるんですよね。その失敗がなかったら今の自分はいない。そんなことにも思いをはせられる作品です。
この夏、頬を伝う青春の涙が心に爽やかさを届けてくれます。


『プアン/友だちと呼ばせて』
(原題:One For The Road)
8月5日(金)全国ロードショー

公式サイト:https://gaga.ne.jp/puan/
監督:バズ・プーンピリヤ『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
製作総指揮:ウォン・カーウァイ『花様年華』『恋する惑星』
脚本:バズ・プーンピリヤ、ノタポン・ブンプラコープ、ブァンソイ・アックソーンサワーン
出演:トー・タナポップ、アイス・ナッタラット、プローイ・ホーワン、ヌン・シラパン、
   ヴィオーレット・ウォーティア AND オークベープ・チュティモン
2021年/タイ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/129分/字幕翻訳:アンゼたかし/監修:高杉美和/PG-12
配給:ギャガ
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    • ひろたみゆ紀
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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