ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.04.24

サンデー早起キネマ『オードリー・ヘプバーン』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
4/24は、懐かしいのに新しい作品3本をご紹介。

3本目は、名声に隠された本当の姿を描いた初のドキュメンタリー
『オードリー・ヘプバーン』

©️PictureLux/The Hollywood Archive/Alamy Stock Photo

『ローマの休日』『麗しのサブリナ』『ティファニーで朝食を』『マイ・フェア・レディ』…と数えきれない名作の主人公。
170センチのほっそりした体に長い手足、太い眉、アーモンド形の力強い目…美しくて可憐で、でも、しなやかな強さも備えた完璧な女性、スクリーンの妖精、永遠のファッション・アイコンです。
晩年は、人道活動家として恵まれない子供たちに愛を注ぎ、63歳の若さでこの世を去りました。

©John Isaac

女優として、記者会見をしたりインタビューも嫌っていたオードリーですが、映画界を離れ、ユニセフの親善大使として世界の紛争地域を飛び回るようになってからは、積極的に取材を受けるようになります。
「私がここに来たのは、この悲惨な状況を世界中の人に知らせるため。そのためならどんな宣伝塔にもなる。女優であることがその宣伝に有利に働くならとことん利用して、すべての人々の関心を惹きつけてみせる」という強い意志があったのです。
そして、今まで語ることのなかったナチス占領下のオランダで過ごした少女時代の記憶や、生涯追い求めた家庭の大切さ、ハリウッドデビュー以降の現場の話などを語るようになります。
この作品では、これまで開示されてきた情報がほぼすべてカバーされ、さらに、彼女が語ろうとしなかった両親とナチスの関係にも言及しています。

©Trinity Mirror/Mirrorpix/Alamy Stock

そして、家族や友人、仕事仲間など17人が、オードリーがどんな人だったのかを明かします。
そのうちの一人、息子のショーンさんは、「私が伝えたいのは一人の女性としてのオードリーの姿です。みんなと同じように不安や疑心を持っている生身の人間としての姿です。オードリーは、自分のことを美しい人や特別な人という風に思ったことはありませんでした。だからこそ、彼女は常に努力をし、いつでもプロフェッショナルであり、誰に対しても優しい人でした」と語っています。

©️Sean Hepburn Ferrer

そう、この作品で明かされた本当のオードリーは、ただの美しい人ではないのです。
幼い頃から愛を求めて求めて、そして、得られなかった愛を世界中の飢えに苦しむ子供たちへの愛へと昇華させたまさに“愛の英雄”なのです。
『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』のように、何度も繰り返して観たい作品がまた一つ増えました。

©️Sean Hepburn Ferrer


『オードリー・ヘプバーン』

5月6日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国公開

公式サイト:5月6日(金)公開!映画「オードリー・ヘプバーン 」公式サイト – 名声に隠された本当の姿を描く、初のドキュメンタリー (audrey-cinema.com)

配給:STAR CHANNEL MOVIES

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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