ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.04.24

サンデー早起キネマ『ツユクサ』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
4/24は、懐かしいのに新しい作品3本をご紹介。

1本目は、懐かしい雰囲気いっぱい、小林聡美さん主演、クスっと笑ってジーンとしてほっこり温かな気持ちになれるおとなのおとぎ話
『ツユクサ』

小林聡美さん演じる芙美は、海辺の小さな田舎町で一人暮らし。ボディタオルの工場で働いています。同じ職場の直子と妙子は、いつもワイワイ気の置けない友達。
そして直子の小学生の一人息子・航平くんとはうんと歳が離れていますが、一緒に遊びに行ったり相談にのったり、なんでも話せる親友なのです。
平凡な毎日を丁寧に暮らしている芙美ですが、ワケあって少し前から“断酒会”に通っています。
ある日、断酒会の帰り道、すごい光と共に芙美が運転する車に何かがぶつかり、車が横転!
なんとそれは隕石の破片!人が隕石に遭遇する確率は1億分の1…奇跡のような出来事でした。
そして、もう一つ小さな出会いが芙美に訪れます。おなじみのバーでナポリタンを食べていると、篠田という男性が入ってきました。彼は以前芙美がジョギング中に見かけたことがある草笛が上手な人でした。その日をきっかけにだんだん親しくなっていく芙美と篠田。
何気ない毎日を楽しく過ごす芙美でしたが、実は彼女の心の中には大きな哀しみがあったのです。そして、篠田もまた哀しみを抱いて生きていました。
果たして彼らの出会いはどうなっていくのでしょうか?

篠田役は、松重豊さん、直子は平岩紙さん、妙子は江口のりこさん、航平は斎藤汰鷹くん。
全員がぴったりな役で、本当にあの田舎町で暮らしてるんじゃないかって思うほどです。

素敵な大人のラブストーリーを撮ったのは、『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』の平山秀幸監督。
10年以上前から脚本家の安倍照雄さんと共に温めてきた話だそうです。監督は「本を読んだ時に“いい読後感”という表現があるとすれば、その感覚を映画でもやれないかと思っていた。心地よさとか、ふんわりした楽しさとか、そんなものが残せる作品になればいいなと」と話しています。
まさしく監督の狙い通り!映画を観た後“いい観後感”が残るのです。「ああ、いい時間だったなぁ…。」って。

ツユクサは、どこにでも生えている植物だけれど、可憐で爽やか、まるで透明感のある芙美のようです。
さらには、草を唇に当てて吹くといい音がでます!
芙美の物語は95分で終わりますが、芙美はこれからもちゃんと丁寧に生きてきっと幸せになれるんだろうなと思えるのです。そして、幸せは案外沢山あるんじゃないかって信じられるのです。

『ツユクサ』

4月29日(金・祝)全国公開

公式サイト:映画『ツユクサ』公式サイト | 2022年4月29日全国ロードショー (tsuyukusa-movie.jp)

<キャスト>
小林聡美
平岩紙 斎藤汰鷹 江口のりこ
桃月庵白酒 水間ロン 鈴木聖奈 瀧川鯉昇
渋川清彦 / 泉谷しげる / ベンガル
松重豊
<スタッフ>
監督:平山秀幸  脚本:安部照雄  
音楽:安川午朗  主題歌:中山千夏「あなたの心に」(ビクターエンタテインメント)
配給:東京テアトル
©2022「ツユクサ」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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