ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.01.23

サンデー早起キネマ『前科者』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
1/23は、人はなぜその道を選択するのか、駆り立てるものは何なのかを考えさせられる3本をご紹介。

3本目は、有村架純さんと森田剛さんの魂の競演、希望と再生の物語
『前科者』

香川まさひこ氏原作・月島冬二氏作画のコミック「前科者」がついに実写映画化されました。
監督は、ヒューマンドラマの名手『二重生活』『あゝ、荒野』の岸善行氏。

コンビニで働く28歳の阿川佳代は、もう一つの仕事を持っています。
犯罪者の更生を助ける保護司という仕事で、非常勤の国家公務員でありながらも一切報酬のないボランティア。
それでも阿川は、次々と新たに問題を起こす前科者たちを「あなたは崖っぷちにいます」と厳しくしかり、「落ちたら助けられなくなります」と優しく励ますのです。
そんな中、阿川は殺人を犯した工藤誠を担当することになり、一生懸命生きる彼を全力で支えます。
しかし、保護観察も間もなく終わろうとする最後の面談に、工藤は現れませんでした。社員にしてくれるという自動車修理工場からも忽然と姿を消してしまったのです。
その頃、連続殺傷事件が発生。容疑者として捜査線上に浮かんだのは工藤。捜査が進むにつれ、奇しくも、なぜ阿川が、自分の楽しみも持たず、若くして大変な保護司という仕事に身を捧げているのか、その理由が明かされていきます。
果たして、犯人は、社会復帰まで目前だった工藤なのか?
やがて明かされる驚愕の真実…2人がたどり着いた先に待っていたものとは?

阿川佳代役は、有村架純さん。不器用なほど真っすぐでお茶目、でも過去に秘密を抱えているという難しい役どころを見事に演じ切りました。見た目は本当に可愛いけれど、こんなに強い役者さんだったんですね。
辛い過去を抱え、朴訥で言葉少ない工藤誠を演じたのは、森田剛さん。抑えているのに内に秘めた情熱がほとばしるような素晴らしい演技でした。
他に、磯村勇斗さん、若葉竜也さん、マキタスポーツさん、石橋静河さん、リリーフランキーさんなど、脇を固める豪華メンバーの渾身の演技が物語に深みを与えています。

最後のシーンはもう涙がボロボロ流れ過ぎて、嗚咽でした。
生きていれば誰でも人は何かしら失敗をします。その時誰がそばにいてくれるのか…人との出逢いって本当に大切だと実感しました。
世の中には酷い人もいるかもしれないけれど、それ以上にいい人が沢山います。
失敗してもまた歩き出せるように、優しい世界になるように、という思いが強くなりました。

『前科者』

2022 年 1 月28日(金) 全国ロードショー

公式サイト:https://zenkamono-movie.jp/

出演:有村架純 磯村勇斗 若葉竜也 マキタスポーツ 石橋静河
北村有起哉 宇野祥平
リリー・フランキー 木村多江 /森田剛
監督・脚本・編集:岸善幸
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
配給:日活・WOWOW
© 2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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