おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/26は、2022年が愛や希望に溢れた年になることを祈って選んだ2本をご紹介。
2本目は、理想と現実の狭間でもがき続けた日々、20代の沼のような5年間を描いた
『明け方の若者たち』
Twitterのフォロワーが14万人以上という人気ライター カツセマサヒコ氏の小説家デビュー作にしてベストセラー小説の映画化です。
2012年の4月、付き合いで参加した学生最後の飲み会で出会った〈僕〉と〈彼女〉。
先にお店を出た〈彼女〉から届いたショートメッセージは、「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」
〈僕〉の人生が動き始めた瞬間でした。それは明大前駅近くの沖縄料理屋さん。その後くじら公園でハイボールを飲んで、下北沢で芝居を見て、餃子の王将でとりとめもなくおしゃべりし、〈僕〉が引っ越した高円寺で過ごし、フジロックに対抗し海を見に出かけて…キラキラ輝いていた何気ない日々。
就職して社会人の壁にぶつかり、「こんなはずじゃなかった」と愚痴をぶつけられた存在。夜空を見上げて真っ先に思い浮かべる人。どこにいても何をしていても〈彼女〉となら幸せでした。
でも、〈僕〉にはわかっていたのです。この日々にいつか終わりが来ることを……。
〈僕〉を演じたのは、北村匠海さん。ちょっとダメなところがあって、悩みもがく役が本当に似合う方ですよね。
〈彼女〉役は、黒島結菜さん。凛とした美しさとキュートな表情に、〈僕〉じゃなくても夢中になっちゃいます。
2人の恋愛模様や青春を描いた前半にキュンキュンしていたら、後半は一転、ある事実が明かされ、思いがけない方向に物語が進みます。
「うわ~、そーだったの?!」思わず声が出そうになりました。
監督は、1998年生まれ、現役大学生の松本花奈氏。原作を読んですぐに映像化を考えたといいます。「上京するまでは、東京に憧れがあって、華やかでキラキラしたイメージを持っていたんです。でも、実際来てみると、そうではない部分もあると気づきました。きっと私は、東京に行けば何者かになれると思っていたんですよね」と話しています。
この気持ち、凄く良くわかります。そう、田舎から東京に行けば何かがあると思ってしまうんですよ。でも、実際は、場所ではなく心の問題で、結局どこにいても一緒なんですよね。
そんな理想と現実の落差に失望し、でも、友達や周りの人達、思い出に支えられながら、絶望の底からまた立ち上がったことが誰にでもあるのではないでしょうか?
そんな方なら共感できます。そして、あの頃の自分に「大丈夫だよ」って優しく声をかけたくなります。
『明け方の若者たち』
12月31日(金)全国ロードショー
公式サイト:映画「明け方の若者たち」公式サイト (akegata-movie.com)
配給:パルコ
©カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会
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