ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2021.12.12

サンデー早起キネマ『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/12は、驚愕のヒーローの物語を2本、ご紹介。

1本目は、ひとりの弁護士の不屈の信念が巨大企業の不正を暴き出す、全米を震撼させた実話に基づく物語
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

始まりは1998年。名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットは、ウェストバージニア州で農場を営む男から、ある調査を依頼されます。
大手化学メーカー・デュポン社の工場からでた廃棄物で土地が汚染され、190頭もの牛が病死したというのです。彼が撮った動画には、他にも大変な惨事が映っていました。
差し当たってロブが、廃棄物に関する資料を取り寄せると“PFOA”という謎の言葉が書いてありました。この言葉を調べてみると、とんでもないことがわかります。デュポン社は、発がん性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を地域に垂れ流してきたのです。
やがて、ロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏み切ります。しかし強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に追い込みます。
果たして訴訟の行方は?

ロブを演じたのは、マーベル・シネマティック・ユニバースのブルース・バナー/ハルク役で大人気、マーク・ラファロ。プロデューサーも兼任しました。
環境保護活動にも熱心に取り組んでいる彼が、ニューヨークタイムズ紙に掲載された実際の弁護士ロブ・ビロットと巨大企業との長い闘いの記事に感動し、映画化に乗り出したのです。
巨大企業を相手に闘うプレッシャーやストレス、その一方で正義を貫く男の信念と静かな情熱、生身の人間としての新しいヒーロー像に共感できる素晴らしい演技でした。
脇も見事!ロブを支える妻はアン・ハサウェイ。ロブの威厳ある上司を演じたティム・ロビンス。

監督は、社会派リーガルドラマという新境地に挑んだトッド・ヘインズ。
「この映画には、僕らの政治、環境、そして規制において、今起きていることに対する差し迫った注意喚起がある」と話していますが、本当にその通りで、この作品で描かれているのは、今も私たちの周りで確実に起きていることの一つなのです。
大変なショックを受けました。というのも、デュポン社が垂れ流していた有害物質“PFOA”は、フッ素樹脂、テフロン加工のために必要なものだったのです。そう、私たちが使っているフライパンのテフロン加工です。
もちろん、今現在規制が進み、製品も変わってきています。しかし、他にも規制されていないものなど、同じようなことがどこかで起きていても不思議ではないと容易に想像できるのです。

今私たちにできることは、このような作品を観たりして、何が起きているのか知ること、そして周りの人と話すこと!
そこが自分を守るスタートであり、世界を護ることに繋がります。だから今日、あなたにこの作品をおススメします!

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

12月17日(金)、TOHOシネマズ シャンテほかロードショー

公式サイト:映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』公式サイト (dw-movie.jp)

出演:マーク・ラファロ アン・ハサウェイ ティム・ロビンス ビル・キャンプ ヴィクター・ガーバー ビル・プルマン
監督:トッド・ヘインズ(『キャロル』『エデンより彼方に』)
2019年/アメリカ/英語/126分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/原題:DARK WATERS/G/字幕翻訳:橋本裕充
提供:木下グループ
配給・宣伝:キノフィルムズ
© 2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

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    • ひろたみゆ紀
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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