ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2021.11.28

サンデー早起キネマ『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/28は、爽快な気分になれる3本をご紹介。

1本目は、アート界の闇を暴く!欲望まみれのミステリーノンフィクション
『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』

芸術の秋にピッタリな作品。
ドキュメンタリーなのですが、ミステリー小説よりも先が読めないスリリングな事実の応酬!面白いです!

2017年、アート界に激震が走りました。美術に詳しい方は覚えてらっしゃるかもしれません。
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の絵画とされる、通称「男性版モナ・リザ」が、オークションで史上最高額の510億円で落札されたのです。
その作品のタイトルは、ラテン語で「世界の救世主」という意味の「サルバトール・ムンディ」。
500年前に描かれたイエス・キリストの肖像画で、ダ・ヴィンチ最後の作品とされていますが、100年もの間、行方不明になっていたのです。

全てはNYの美術商の“第六感”から始まりました。
名も無き競売会社のカタログに掲載された絵をみて、「もしかしたらダ・ヴィンチ最後の絵かもしれない」と閃いた彼が、酷い状態の絵をたった13万円で落札したのです。
彼らはロンドンのナショナル・ギャラリーに接触、ダ・ヴィンチの研究者たちが鑑定した結果、本物だという結論に。
そしてナショナル・ギャラリーは、ダ・ヴィンチの作品として展示しました。

その後、お墨付きをもらったこの絵に、あらゆる魑魅魍魎が群がり、多くの人を巻き込みます。
意外な身元のコレクター、法外な手数料をだまし取る仲介業者、利用されたハリウッドスター レオナルド・ディカプリオ、巧妙なプレゼンでオークションを操作するマーケティングマン、国際政治での暗躍が噂されるある国の王子…などなど。
一方で、「ダ・ヴィンチの弟子の作品だ」と断言する権威も現れます。
そして、ついに510億円の出所が明かされますが、それはルーブル美術館を巻き込んだ新たな謎の始まりだったのです。

全世界の関心を集め、今なお謎が深まるばかりのこの名画の秘密を紐解いていくだけでなく、知られざるアート界のからくりから、闇の金銭取引までも生々しく暴いています。
オークションのドキドキや絵を投資としてしか考えない超富裕層…美術界ってこんな世界なんだ!私達庶民には計り知れない驚愕の現実に既成概念がぶっ飛びます。
ダ・ヴィンチ最後の傑作?13万円の絵が510億円に化けた!?この晩秋は、常識も良識も爽快に破壊されるノンフィクションムービーでお楽しみください。



『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』

11/26(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー

公式サイト:gaga.ne.jp/last-davinci/

監督:アントワーヌ・ヴィトキーヌ 
原題:The Savior For Sale/100分/フランス映画/カラー/ヴィスタ/5.1chデジタル/字幕翻訳:松岡葉子 
配給:ギャガ
Ⓒ2021 Zadig Productions (c) Zadig Productions – FTV

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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