おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
10/17は、実話を元に描かれた作品を2本ご紹介。
1本目は、ハンカチいえタオルが必須!大泣きした後に心に温かな優しい風が吹く作品
『Our Friend/アワー・フレンド』
かつてヘミングウェイやフィッツジェラルドも寄稿したアメリカの雑誌「エスクァイア」に2015年に掲載され、全米雑誌賞に輝いたベテラン・ジャーナリスト マシュー・ティーグのエッセーがついに映画化されました。
仕事に打ち込むジャーナリストのマットと舞台女優の妻ニコルは、2人の幼い娘を育てながら毎日を懸命に生きていました。
しかし、ニコルが末期がんの宣告を受けた日から、一家の生活は一変。
妻の介護と子育ての負担が日に日に重くのしかかるマット、生活は荒れていきます。
そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、辛く苦しい時も長年支え合ってきた 2 人の親友・デインでした。デインもまた、かつて人生に絶望した時にマットとニコルに心を救われたのです。デインは、彼らを手伝うため、はるばるニューオーリンズからアラバマ州の田舎町フェアホープまで車を走らせ、ティーグ家に住み込んでサポートすることに。
2 年にも及ぶ闘病生活。3人の想いと苦悩が交錯していくなかで、愛と友情の先に彼らが見つけた希望とは……。
マット役は、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞やゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞したケイシー・アフレック。
妻のニコルは、『フィフティ・シェイズ』シリーズで人気のダコタ・ジョンソン。
2人の親友デイン役は、コメディアン俳優として絶大なる人気を誇るジェイソン・シーゲル。
この3人が作る雰囲気がとってもいいんです。2人の女の子も最高に可愛いです。
この作品では、13年前の3人の出会いの場面や、その後の夫婦とデインの暮らしなど、過去と現在が行ったり来たり、その中でそれぞれがどんな時を過ごしてきたのかが描かれています。
ジャーナリストとして世界各国の紛争地を飛び回るマットに、「これじゃシングルマザーだわ」と嘆くニコル。夫婦の危機もありました。
スタンドアップコメディアンの夢を諦め量販店で働くようになり、人生を見失っていたデイン。
出会いは10年以上前で、ずっと一緒にいたわけではないのに、心の奥底でつながっていた3人は、ニコルの最期を前に絆が一層強くなります。
『アワー・フレンド』なぜこのタイトルなのか…最後にその意味が実感できて、ぐっと胸にこみ上げてくるものがあります。
感動する映画は沢山ありますが、涙の量はこの作品が一番かもしれません。ポケットティッシュ2つ分、大泣きしました。
エッセーを書いた原作者のマシューは、「死について直接的に話すことを避けてきたから、実際に妻を看取ることになった時、その現実を予期できなかった」と語っています。
家族や大切な人を家で看取るということは、実際にはどういうことなのか、経験しないとわかりません。
だからこそ、こういう作品が必要なのです。
病気が進行する過程やそれによってどんなことが起きるのか、本人はもちろん周りの人の辛さ、大変さ。そんな日々の中でも元気が出る瞬間、やすらぎの時…かけがえのない日常を綴った彼のエッセイは、疲れて心を痛めている人たちの慰めになりました。
こんなにも支えてあげたいと思える友達、支えてもらえる友達って、なんなんでしょうね。
そんな友に出逢える人生は、なんて豊かなのでしょうか?
私は誰かのデインになれているのかな?…自分に問いかけました。
『Our Friend/アワー・フレンド』
10 月 15 日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座 ほか 全国ロードショー
公式サイト:https://our-friend-movie.com/
監督:ガブリエラ・カウパースウェイト 脚本:ブラッド・イングルスビー(『ファーナス/訣別の朝』『シングルマザー ブリジットを探して』)
原作:マシュー・ティーグ (「The Friend: Love Is Not a Big Enough Word」)
キャスト:ケイシー・アフレック、ダコタ・ジョンソン、ジェイソン・シーゲル、チェリー・ジョーンズ、グウェンドリン・クリスティー
2019 年/米/英語/126 分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Our Friend/字幕翻訳:神田直美/G
配給:STAR CHANNEL MOVIES
© BBP Friend, LLC – 2020
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