ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.07.18

サンデー早起キネマ『SEOBOK/ソボク』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
7/18は、不条理と闘わざるを得ない2人を描いた作品を3本ご紹介しました。

まずは、永遠の命をめぐる壮大な戦いを描く韓国のSFエンターテインメント
韓国を代表する俳優コンユと圧倒的な人気を誇る青春スター パク・ボゴム共演!
『SEOBOK/ソボク』

脳腫瘍で余命宣告を受けた元・情報局要員ギホンに、国家機密に関わる任務が舞い込みます。
それは、「人類初のクローン人間ソボクをテロから守り、研究所からシェルターまで護送する」と言うものでした。
見た目は普通の少年ですが、実は、ソボクは人類に永遠の命をもたらす唯一の存在です。なぜなら、ソボクの体内で作られるiPS細胞が、この世の全ての病を治せるから。
その副作用として、ソボクは周りの重力と圧力をコントロールできるすごい能力を持っています。
脳腫瘍を治すためにその任務を引き受けたギホンですが、任務早々何者かに襲撃を受け、ソボクを抱えて逃走する羽目に!
危機的な状況の中、2人はケンカを繰り返しながら、段々と心を通わせていきます。
しかし、人類の救いにも災いにもなり得るソボクを手に入れようと、闇の組織の追跡はさらに激しくなっていくのです。
果たして、ギホンはソボクを守り抜くことができるのでしょうか?

タイトルにもなっているソボクという名前、由来は中国・秦の時代にあります。「不老不死の霊草を探せ」という始皇帝の命を受け、旅に出た家来の名前がソボク(徐福)なのです。
監督は、『建築学概論』が大ヒット!初恋シンドロームを巻き起こしたイ・ヨンジュ氏。
「死を克服しようとする人間の欲望、そして結局は失敗するしかない宿命を象徴する人物だと思いソボクの名前を使った」と言います。

実験のためだけに作られたソボクが切ないほど可哀想。実験室から初めて外に出て、幼い子供のようにいろんなことに興味を持つソボクがとっても愛らしく、その反面、人間らしくない機械のような表情も…パク・ボゴムの演技力に改めて感嘆。
コンユは安定の演技。カッコ良さも相変わらずです。

この作品を観ていると、人間の欲望って本当に恐ろしいなと思います。そこまでして死にたくない、生きたいと思うのか。自分だけは得をしたいという果てしない欲心…人の命が有限であることで守られている秩序があるのかもしれないと感じます。
死ぬことのないクローンと死から逃れられない男。対極の運命を生きる2人が、互いのために宿命に抗い行き着くクライマックスには何が待っているのか?
もし永遠の命がもたらされたら、あなたはどう変わると思いますか?

『SEOBOK/ソボク』

7⽉16⽇(⾦)新宿バルト9ほか全国ロードショー

公式サイト︓seobok.jp

出演︓コン・ユ『新感染 ファイナル・エクスプレス』 パク・ボゴム 「⻘春の記録」
監督︓イ・ヨンジュ『建築学概論』
2021年/韓国/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/114分/原題︓서복
配給:クロックワークス
©2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED 

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

    • 過去のホームページ
    • 中山秀征の有楽町で逢いまSHOW
    • 週刊 なるほど!ニッポン
    • ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~