ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.07.04

サンデー早起キネマ『ベルヴィル・ランデブー』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
7/4は、三者三様、人生に深みを与えてくれる作品を3本ご紹介しました。

3本目は、ご機嫌な音楽♬少ないセリフですべてが伝わるフランスのアニメーション
『ベルヴィル・ランデブー』

なんと2002年の作品、制作20年を前にリバイバル上映。
3Dの技術を取り入れながらも、時代の流れに逆らうかのように手書きにこだわった作品です。
もしかしたら、当時ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

両親を亡くし、おばあちゃんと2人で暮らしている孤独な少年シャンピオン。おばあちゃんは孫のために犬ブルーノをプレゼントします。
やがて大きくなったシャンピオンが、自転車レースに並々ならぬ興味があると知ったおばあちゃんは、シャンピオンを特訓して、なんとツールドフランスに出場することに!
しかし、事件は、そのレース中に起こります。
レースをリタイアしたシャンピオンが救護車に乗り込むと、その車ごと何者かに誘拐されてしまうのです。

一体、誰が何のためにシャンピオンを連れ去ったのか?
シャンピオンの行方を追って、おばあちゃんとブルーノは嵐の海を渡り、大都市ベルヴィルへ!
捜索に協力してくれたのは、そこで偶然出会った三つ子のおばあちゃんたち。三人は、昔人気を誇ったミュージシャンです。
腕力ではかないませんが、人生経験と知恵、そしてユーモアと愛で数々の難局を乗り切っていくおばあちゃんたち!
おばあちゃんと愛犬ブルーノは、シャンピオンを取り戻すことができるのでしょうか?

絵本のように温かくも登場人物がかなり誇張された個性的な絵と、少ないセリフを補う以上に素晴らしいシーンにピッタリ合ったノスタルジックな音楽、そして、意外なストーリー展開…こんな作品が20年前に作られていたんですね。
正直、ちょっと激しくどぎついシーンもありますが、それでも楽しい気分になるのはなぜでしょう。
小粋な音楽のせいなのか?おばあちゃんの海よりも深い愛のせいなのか?
フランス情緒と勇敢な愛に溢れた今見ても素晴らしい感動作です。

物語の核となる世界最高峰の自転車レース・ツールドフランスは、6/26~7/18まで開催中。
『ベルヴィル・ランデブー』は、開催真っ只中の7/9~公開されます。
ユーモアとノスタルジーに包まれた雰囲気の中、おばあちゃんの静かで強い大きな愛を感じて下さい。
そして、最後の最後までお見逃しなく!ふふふ…。

『ベルヴィル・ランデブー』

7/9(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショー

公式サイト:child-film.com/Belleville

監督:シルヴァン・ショメ 音楽:ブノワ・シャレスト
2002年/フランス・カナダ・ベルギー/80分/ヨーロピアン・ビスタ
原題:LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE/
字幕翻訳:星加久実 後援:駐日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
配給:チャイルド・フィルム 
©Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinéma / RGP France / Sylvain Chomet

 

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

    • 過去のホームページ
    • 中山秀征の有楽町で逢いまSHOW
    • 週刊 なるほど!ニッポン
    • ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~