ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.05.11

サンデー早起キネマ『未来へのかたち』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
5/9は、演技派俳優陣が素晴らしい邦画と洋画を2本ご紹介しました。

まずは、焼き物の里を舞台にした家族の再生物語
『未来へのかたち』

舞台は愛媛県の中央部にある砥部町。焼き物に興味のある方ならピンと来たのではないでしょうか?
砥部町では、江戸時代から、砥石くずを原料に、さらに、豊富な松の木を燃料にして、登り窯で砥部焼を作ってきました。
その歴史はおよそ240年。国の伝統的工芸品や、愛媛県の無形文化財に指定されています。
砥部焼の特徴は、色は青みがかった白。全体的にぽってりとした形に、勢いのある筆さばきで伝統的な文様“太陽文”“唐草文”“なずな文”などを描いたものが一般的。分厚く、丈夫です。
現在は、砥部町を中心におよそ100件の窯元が、個性豊かな作品を生み出しています。
『未来へのかたち』は、そんな砥部町の砥部焼にまつわる物語。砥部町出身の大森研一監督がリアリティを追求し、すべて愛媛県でロケを行った作品です。

主人公は、自分で窯元を構え、新しい砥部焼のスタイルを独自に追及する若手陶芸家の竜青。
町では、「砥部焼でオリンピックの聖火台を作ろう」とデザインコンペが実施されます。
老舗の窯元達が競い合い、なんと竜青がコンペを制しましたが、採用されたのは身に覚えのないデザイン。それは、高校生の娘・萌が竜青の名前でこっそりと応募していたものだったのです。
頭を抱える竜青。実は、萌が描いた巨大なデザインの聖火台を焼き物として実現させるためには、絶縁している父・竜見の高度な技術が必要なのです。
そんなところに、兄・竜哉が突然町に戻ってきます。
絶縁している父と兄弟…その真相とは?巨大な聖火台は、無事完成するのか?
そして、父と息子たちは家族の絆を取り戻すことができるのでしょうか?

この作品、見どころは沢山ありますが、実力派俳優陣も魅力の一つ。
竜青役は伊藤淳史さん。兄・竜哉役は吉岡秀隆さん、父・竜見を演じたのは、橋爪功さん。
他に竜青の妻は、内山理名さん。娘・萌は若手実力派の桜田ひよりさん。さらにりゅうせい窯で働くアルバイトには、男劇団 青山表参道Xの飯島寛騎さんなど。

砥部町の雰囲気がとってもいいんですよね。山あり川あり、緑豊かな自然。のんびりしています。
この自然の中で、人々がずっと作り続けてきた砥部焼。しっかりと町の人たちの中に息づいています。
この作品を観て、毎日の営み、日常がいかに大切かということを実感しました。
毎日の積み重ね、日常が何かにつながっていく…そう、未来をかたち作っていくのです。
あなたはどんな未来を描きたいですか?

 

『未来へのかたち』

全国公開中

公式サイト:映画「未来へのかたち」公式サイト (mirakata.com)

出演: 伊藤淳史 内山理名 吉岡秀隆 橋爪功
桜田ひより 飯島寛騎(男劇団 青山表参道X) 宮川一朗太 川野太郎 六平直政 大塚寧々(特別出演)
監督・脚本・編集:大森研一 制作:ウサギマル
配給:スターキャット 配給協力:イオンエンターテイメント

©2021「未来へのかたち」製作委員会

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    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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