ニッポン放送・洗川雄司アナ「NPBの審判員のプロフェッショナルな姿がわかるシーン」痛みに耐えながらジャッジする審判員の裏話

ニッポン放送・洗川雄司アナウンサー
◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム8月のテーマは“夏のショウアップナイター実況裏話”
「NPBの審判員のプロフェッショナルな姿がわかるシーンでしたね」。
ニッポン放送ショウアップナイターで実況を務める洗川雄司アナウンサーは、7月15日の巨人対阪神(東京ドーム)で阪神・佐藤輝明のファウルが巨人の岸田行倫捕手の両足の間をワンバウンドですり抜け、下から笠原昌春球審の股間に当たった場面、8月4日のDeNA対阪神戦(横浜スタジアム)でDeNA・佐野恵太の一塁への痛烈なライナーが一塁塁審を務めていた笠原審判の左足に打球が直撃した場面について語ってくれた。
笠原さんは昨年からNPBの副審判長を務め、国際大会でも第1回のWBCで審判を務めた経験豊富な審判員。7月15日の巨人対阪神で実況を務めた洗川アナは「その場で上半身を折り曲げて、一瞬痛みを堪えるシーンがあったのですが、ほぼ時間を置くことなくプレーを再開された。スタンドのファンから拍手が起きていたんですけど、こういった死角から審判の方に打球が当たることがありました」と当時の状況を説明した。
8月4日のDeNA対阪神戦も現場で取材していた洗川アナは「笠原審判員は痛がる様子を見せずに一瞬、プレーを止めようかという雰囲気になったのですが、そのままプレーを再開された。守っていた阪神の一塁手・大山悠輔選手も笠原審判員を気遣っているシーンがあったのですが、それを手で制するくらい。そのままプレーを再開させるシーンがありました」と話し、「そのイニングが終わった後、DeNAのトレーナーが出てきてコールドスプレーをかけるシーンがあったんです。審判員のウェアの裾を捲って素足が見えたんですけど、本当にはっきりと肉眼でわかるくらい左足の当たった部分が大きく腫れている。とてもじゃないですけど一般の人であれば、当たった瞬間に痛くて立っていられない状況だと思います。結果的にコールドスプレーで応急処置を受けて、5回が終わった後に予備審判でいらっしゃった津川審判員と交代することになるんですけど、とても耐えられない痛みでもあるにも関わらずプレーを止めなかったというところにNPBの審判員の矜持を感じた瞬間でしたね」と続けた。
洗川アナはその後、現状の審判員の方の防具はどうなっているのか気になりNPB関係者に取材したという。
洗川アナの取材によると、「まずは胸部、腹部を守るためのインナープロテクター、審判員のウェアの中に装着するプロテクタターがあります。それから球審の場合レッグガードもつけている。股間の場合はどうかと言いますと、守っている選手と同じようにファウルカップをつけているそうです。そうでないと、打球が当たる打者のすぐそばにキャッチャーと共にいるわけですから、ファウルカップなどを装着していないと、とてもじゃないけど、あの場所には立っていられませんよとNPB の関係者の方がおっしゃられていました。それくらい危険な場所なんですね。特に今は変化球が多彩な時代ですので、バッターが打つポイントもかなり後ろになっている。本当に打者の近く、足元、キャッチャーの近く、当然球審の近くでもファウルチップのボールがバウンドでやってくる可能性がかなり高いのが現代の野球なんだと思います」と教えてくれた。
洗川アナはプロ野球ファンに向けて、野球観戦する際は「プロ野球が佳境になる時期にスタジアムで観戦される方も多いと思うんですけど、スタンドでファウルボールが飛んできて時折、素手で打球をとろうするファンもいらっしゃいますが、プロの方々から言わせるととてもじゃないですけれど、防具をつけていない、グラブをつけていない状況で素手で硬球をとるのは危険だということを伝えたいですね」と硬球を素手で捕球する危険性を説いた。
▼ショウアップナイターのリスナーに向けメッセージ
「本当の勝負所がやってきますので、1球1球が真剣なプレー、神経をすり減らすプレーが増えてくると思います。それを逃さないように丁寧に伝えていけるように、言葉を磨いてきたいと思います」。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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