師岡正雄アナが松山で感じた広島野球「1点をいかにして取るかという野球が浸透している」

ニッポン放送ショウアップナイターで実況を担当する師岡正雄アナ
◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム6月のテーマは“ペナントレース中間報告”
「投打が噛み合ってきたら、こういう強さになってくる。そこが中間報告として広島浮上というのを松山で感じましたね」。
ニッポン放送ショウアップナイターで実況を務める師岡正雄アナウンサーは、5月14日のヤクルト-広島の試合を“ペナントレース中間報告”にあげた。同試合、師岡アナはショウアップナイター解説者の谷繁元信氏とRCC向けに中継を担当した。
広島は同日のヤクルト戦、1-0の6回に小園海斗の適時打で追加点を挙げ、なお無死一、二塁という場面で5番・末包昇大が三塁線に送りバント。結果は内野安打となり、チャンスを広げた。
この場面に師岡アナは「結果的に追加点が入らなかったんだけど、その時谷繁さんが2-0としたけども、試合の重さというのはこういう時にリードしている時の方が重い。次の1点が入れば流れが変わる。末包は長打を打つ長距離砲ということで谷繁さんと俺はここはノーアウト一、二塁だけど、打たせるでしょうね、と。僕らは強攻策でくると思ったら見事に送りバントをしてきたわけ。これが最高の送りバントになって内野安打となり、満塁になった。その時に新井監督は末包に対しても次の1点を取るための可能性、送らせるんだ、と。末包でも一死二、三塁ということを考えているんだというイメージになったのね」と驚いたという。
師岡アナは中継中の、谷繁氏の言葉も印象に残っているという。「谷繁さんが“僕こういう野球好きです”って言って笑ったんだけど、こういう1点をいかにして取るかというのが野球の面白さでもある。もちろんガンガン打つのも野球の面白さではあるんだけど、いかにして点を取りに行くか。その可能性を高めていく野球も面白い。その後に7回裏にヤクルトが1点返したが、床田が7回1失点で島内、栗林と繋いで2-1で勝った。この時のカープは坂倉も調子が良くなかったし、みんな調子が悪かった。先発投手陣、中継ぎ陣、僅差のゲームを守り勝つ野球を見せてくれた。これはやっぱり広島というチームは強いなという思いを谷繁さんと2人で改めて感じたわけ」。
師岡アナは翌日、末包が送りバントした場面について広島・新井貴浩監督に取材したという。
「昨日は末包のあそこはびっくりしましたと伝えたら、新井監督は“あそこはね、ノーアウト一、二塁になったら末包を送らせようと思った”と新井監督が言っていたのは、“重いゲームだったので、とにかく次の1点を取るために末包には送らせようとベンチで話をしていたんです”、なるほどねと思った。その時に新井監督が言っていたのは“うちは投手陣と守備陣が看板ですから”と。打線じゃないのよ、ピッチャー陣、センターラインがいい、矢野菊池、センター秋山、センターラインがしっかりしている。新井監督の言葉を借りれば投手陣と野手陣の守りがカープの看板ですから、なるほどな、と思って試合を見ているうちによくわかりますよね」。
投手陣を中心にした守り勝つ野球をシーズン通して実践できれば、上位進出も狙える。
「投手陣が崩れなければ、僅差のゲームに持っていけば勝てる野球。1点をいかにして取るかという野球が浸透している。これから先々になっても、そういうゲームになった時にこういう野球ができるんだと選手たちもこういう野球をやるんだというのが、浸透していると思うんだよね」。
広島は14日終了時点で、31勝24敗4分の首位。苦手にしている交流戦もここまで9勝7敗と勝ち越している。シーズン通して守り勝つ野球ができた時に、2018年以来となるリーグ優勝も見えてくる。
▼リスナーに向けてメッセージ
「ゲームの流れの中に1球の配球の緻密さ、流れ、あまり偉そうなことは言えないけど、試合の流れをいかに感じ取って、それを伝えて解説者と解説の方々と話を進められる。そうすると、スピーカーを通じて野球が見えてくるんじゃないかなと思いますね。そういう中継を楽しみにしていただきたいなと思います」
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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